潤side

 
「じゅんちゃんっ」
 
翔くんが連絡をしてくれると
その日の夜にみんなが集まってくれた
 
「ふふっ『じゅんちゃん』って…」
 
一番早く着いた相葉くんがリビングに入るなり
タックルされる勢いで抱きつき
 
「ほんと良かったぁうん良かった…」
 
ぐすぐすと鼻をすすりながら
泣き始めてしまった
 
「ごめんね…心配かけて」
「んんっぜんぜんっ」
 
背中をぽんぽんとあやすと離れ
涙が残る瞳が真っすぐ俺を捉えた
 
「おかえり…じゅんちゃん」
「…ただいま…」
 
ただいま…って変かな?
でも…おかえりって言ってくれてたし…

相葉くんの背中越し
翔くんが困ったように眉を下げて
 
でも嬉しそうに目を細めていた

それから二人も揃って
俺の顔みて

『良かった』って
『おかえり』と抱きしめてくれた

「よしっ今日は久しぶりみんなで飲もうか」
 
翔くんの掛け声で始まった飲み会は

たわいのない話でも笑い声が絶えなくて
俺もいっぱい笑った
 
そして

同じように笑っている翔くんと
何度も目が合い

その度に胸がきゅんと高鳴った