翔side

 

「じゅん…」

 

何度名前を呼んだのだろうか

 

唇で触れているだけなのに

身体が熱く

 

そして…

 

「っ…しょうく…なんか…」

「じゅんに触れたらこうなるの…な?じゅんと一緒…」

 

触れる太ももに俺の想いが当たったのか

びくっと身体を揺らして

 

俺を見つめた

 

「こんな身体になるの…変じゃない…の?」

「変じゃない…じゅんが俺の事を愛してるの証だよ?」

 

「証…ぼく…だって…しょうくんの…こと大好き…だもん…」

「嬉しいな…俺も…一緒…だよ…じゅんのことが大好きだよ…」

 

この時のじゅんの顔…

 

懐かしい…な


俺たちが

初めてこういう関係になった時に見せた

 

恥じらいと好奇心

俺に向ける真っすぐな気持ち

 

あの頃と同じの様で

やっぱりどこか違う

 

今のじゅんのこの表情

俺は一生忘れないだろう

 

「しょう…く…もう大丈夫…でも…」

 

吐く息は熱く

呟く声は甘く

 

俺を誘い

 

「ぼくのこと…を…あぃ…好きでいて…ね?」

 

そう囁くじゅんの唇に重ねて

 

「当たり前だろ?ますます好きになる」

 

と返事をするとふわっと笑って

繋がれていない手を伸ばして

 

遠慮がちに頬を包んでくれた