あまい…どこまでも

俺を呼ぶ声も

飲み込んで離さないと
俺を求め蠢く内部が

伸ばす腕が俺を求め
真っ直ぐに見つめる大きな瞳に

思いをのせて

俺に届いた…


荒い息づかいが響く暗い部屋

激しさはなくお互いの求める声と
俺の動きで甘く啼く声が

肌がぶつかる音がぐちゃりと繋りから漏れでた厭らしい音に混ざり一気にかけ上がった熱

「じゅん…大丈夫か?」
「あっは…はぁ…だいじょう…ぶ」

本当は我慢しなくてはと思ったのに

素直に甘える潤の心が俺を求め
俺は心を温めてくれる潤を求め

絡まり合い愛を交換した

「あめ…やまないね…」

いつも通り…腕に頭をのせ、その髪を撫でキスをするとふいに顔が上がって顎にひとつキスのお返しをくれた

そして胸元にグリグリと頭を押し付けてまた丸まった

ほんと…猫かよ

「ふふっ擽ったいよ…じゅん」
「くすぐったい?」

「でも…すきだよ…こうして甘える潤」


「ん?寝たのか?」
「おきてる…」

「ふはっなんだよ、起きてるのか?急に静かになったから寝たのかと思った」
「だって…しょうくん」

「なんだよ…おれが?」
「しょうくん…おれ…も好きだよ?」

「うん…ちゃんと届いてるよ」
「おれも…とどいてる…」

「そっか、それは良かった、あっもう…寝なきゃだな…ほら、こっち」
「うん…おやすみ…なさい」

直ぐに寝息をたてる潤を抱き締めた

そとはまだ風の音がするけど、ここは温かくて穏やかな空気だけが流れていた