手術が決まってからは、
あんまり覚えてないんだけど、

とりあえず身体はきつくてきつくて、

仕事も車でまわるのがやっとで、

何か食べたらもう苦しくて苦しくて、
たぶんもう休み休みか、ほとんど働けてないか、、な日々を続けてたと思う。


それで、サチコ用の慰謝料をもらうのに、
公正役場に、書類を作りに行かなくちゃいけなくて、
仕事の途中とかで行って。

そんなん作ったこともないし作り方も分かんないし、
電話かけて聞きまくって。


そしたら案外役場の人はいい人で、
親切に教えてくれて、

聞いてもないのに、
内密なことなんでしょ、て、
連絡とか特にいくことはないよ、て言われて。

それをパパに報告して。

こう書いてると、
パパちゃんとやりとりしてくれてるんだよな、

なんで冷たく感じるんだろう?
やっぱり胸を貸してくれないから?
あと対応してくれてるけどやっぱり冷たいからかな?

てかあったかく対応出来るようなことでもないしね。
わたしが冷たくさせてるのも大いにあるだろうけど。
しょうがない、自分とサチコを守るのに必死だった。
きっとパパが優しくしてくれてたら、ここまで必死にはならずにすんだんだけど。
それは今さらしょうがないので。  今から、が肝心。


そんな感じで公正証書なる書類の原本を作り、

パパにその約束をして、

準備は整っていくんだね。


パパに申し訳なくも思うし、
なんでわたしが自分でそんな手術のための準備をしなきゃならんのだろうと思うし、
でも手術が終わって、
ああよかった、てパパに済まされてはかなわんし、

やっぱりサチコのことで心を痛めてほしいのね。

そんな色んな気持ちがあり、
でもあまりそんなことは深く考えてなかったと思う。

ただもう、やらなきゃ、て、
そんな感じが近かったと思う。