また「なんかあの家、黒い影が見える」なんて言い始めたときは、数日後にその家で葬式がおこなわれていたり。
死神的な存在のエネルギーを感じるのかもしれません。
その他にも、わたしが小学4年生の頃の話です。
夏休みのある日「海に行こう」という話になり、母はわたしを助手席に乗せて大洗海岸に向けて車を走らせました。
家を出発したのは夜中の3時くらい。
およそ1時間ほど車を走らせたとき、山あいの狭い道路でそれは起こりました。
夜明け直前であたりはまだ薄暗かったのですが、わたしの目には道路の隅に花が置いてあるのが見え、その横には白い着物を着てうつむいている人がはっきりと確認できました。
一瞬「知り合いか何かが事故で亡くなって花を挙げにきたのかな」と思ったのですが、よく考えると、こんな薄暗い時間に山の中でひとりでそんなことをする人なんているわけがありません。
すると、ハンドルを握った母が「今…何か見なかった?」と聞いてきます。
「うん。白い着物の人が、置いてある花の横に立ってうつむいてた」
わたしがそう答えた瞬間、急に車の後ろを霧が追いかけてきました。
真っ白の濃い霧が、まるで手を伸ばしてわたしたちを掴もうとするかのように追いかけてくるのです。
母は「やっぱりあそこにいたよね…」とだけ言って、霧に覆われまいと車を走らせ、なんとか広い道路に出ることに成功。
いつのまにか霧は晴れていました。
なんとなくですが、あのときあの霧に捕まっていたら、もっと怖いことが起きていたような気がします。
海で遊んだ帰り。
今度は先程とは違う場所で事故現場を目撃し、わたしと母が「ここでも事故か」なんて話していたら、いきなり「バシン!!!!」と車の中でラップ音がしました。
霊感の強い人と一緒にいると、日常がお化け屋敷です。
ちなみに、8ハウスに火星があるとサイキック能力に目覚める場合もあるそうです。
母もわたしも8ハウスに火星があるせいで色々なものを見るのかもしれません。
しかし、お化けなんかより母のエピソードのほうがよほど強烈なので、もはやわたしからしたら「幽霊?そんなもの怖くも何ともないわ」って感じになりました。
うちの母に育てられると、怖いものがなくなります。
次回「とんでもない母のとんでもない話」予告
「母、チンピラを瞬殺」
です。
時間があるときに書くと思います。
お楽しみに(?)