わたしも占い師をやっていて、同じようなことを感じるときがあるのでリブログさせていただきました。
「聴く気があるかないか」というのは本当にそのとおりだと思います。
たとえば恋愛の占いのとき、時々「彼は私のことを好きですよね!?(それ以外の答えは受け入れないわよ!)」的な勢いの人がいたりします。
そういう人は、占い師の話を物理的に耳で聞いているだけで、心では聴いていないんですよね…。
占いは、自分の考えを丸々肯定してもらうツールではないですし、何もかもを安心させるものでもありません。
心に余裕がなさすぎるときは、占いによってかえって不安になることもあるかもしれませんし、出てきた結果によっては怒りが湧くことすらあるでしょう。
占いに行くときは、出てきた結果をとりあえずは「なるほどね」と受け止めるだけの余裕が必要です。
もっとも、あからさまに占い師の態度が悪いとか、脅すようなことを言われたとか、そういうときには「なるほどね」とは思わなくていいですし、むしろ「何だとコラ!?」でいいです(笑)
もうひとつ。
占いを「信じる」などと言い出す人は、かなり受動的なことが多いので、なかなか自分を変えられないですし、変わろうともしなかったりします。
「信じる」というのは、要は「占いでそう出てるならそうなるに決まってる(だから自分はこのままでいいんだ)」となり、自分自身を占いよりも下に置いていることになります。
一方、占いを「利用する」と言える人は、能動的に自分を変えていく力があり、前向きに生きる気力もあります。
「利用する」というのは、つまり「占いでそう出てるなら私はこう動こう」といった具合に、自分自身が占いよりも一段上にいて、なおかつ使いこなすことに繋がるからです。
占いを利用できるようになるためには、まずは自分の人生をしっかり生きることが重要だと思います。
相手がどう思っているのか、相手がどうなるのか、相手が何をしてくれるのか、それもたしかに重要ですが、本来人生は「自分がどう生きたいか」が一番大切なはずです。
相手を支えるにも、自分自身がしっかりしていなければ支えられません。
沼に落ちた人を助けるのに、自分まで沼に入ったら本末転倒です。
そこをすっ飛ばして「相手が相手が相手が」だけになると、たとえ占いで何を聞いても絶対に安心できませんし、安定もできません。
だって、もし自分のことを好きな人が「あなたは僕のことをどう思ってるんですか?」「あなたはこれから何をするんですか?」「あなたは僕に何をしてくれるんですか?」ばっかり聞いてきたらイヤじゃないですか?
「まずはおまえがしっかりしろ!!」になりませんか?(笑)
自分自身がしっかりしないと運命もグラグラ揺れるので、相手のことを考えるのは自分の足元をちゃんと整えてからです。
自分の問題は自分の問題で、相手の問題は相手の問題。
まず自分自身を安定させて大切にすることが、ひいては相手を大切にすることにも繋がるのですから、そこを忘れないようにしてください…。
天晶