プライベートな展示会の4K動画(3840x2160)をHD動画(1280x720)に変換し、知人に配布したのですが、
以前ここで掲載した「mp4 エンコードの流れ」の方法では、音声ファイルが上手く抽出できなかったため、異なる手法を紹介します。

対象の動画は、MediaInfoもしくはFFmpegのコマンド「ffmpeg -i "元動画ファイル(フルパス)"」で確認できます)で詳細を確認した際、オーディオが「pcm_s16be」となっているものです。

 

無劣化圧縮で抽出するには正確にファイル形式を指定する必要がありますが、
PCM方式のファイル形式は、非圧縮の「wav、aiff、bwf」、非可逆圧縮の「aac、m4a、mp3、opus…」、可逆圧縮の「flac、la、alac…」と多数存在するため、
ffmpeg -i "元動画ファイル.mp4" -vn -acodec copy "音声ファイル.wav"」のように、指定する形式を間違えると、即エラーになってしまいます。

そこでファイル形式が多数あり、特定が困難なPCM方式のものに限っては、
以下の方法で音声を抽出するのが手っ取り早いと思います。
ffmpeg -i "元動画ファイル.mp4" -vn -acodec pcm_s16le -f wav "音声ファイル.wav"

※一つずつファイル形式を試した結果、「aiff」が正解でしたが、aiffと上の方法で抽出したwavの差分(Photoshopの差の絶対値)を確認してみると、全くの同一データであることがわかります。