先日、ここで「Brackets」の魅力を紹介したばかりですが、【VS Code】の紹介記事になりますw
過去に幾度となく繰り返されたエディタ戦争を終結に導いたとされる、【Sublime Text】、【Atom】、【Brackets】。

それら3エディタから少し出遅れる形で、2015年にマイクロソフトが【VS Code】を発表しました。

当時はどのエディタも一長一短で、「恋に落ちる~」に象徴されるように、熱狂的な信者たちが自身の推しエディタ布教に邁進していましたが、使い込むほどに各エディタのデメリットが顕著になり、後発である【VS Code】の優位性が見直され始めます。

その後、2018年のマイクロソフトによるGitHub(Atom開発元)買収により、【VS Code】をAtomが上回る可能性が絶たれた頃から徐々にエディタブームが下火となり、【VS Code】一強時代が到来します。

更に、今年に入ってAdobeがBracketsの開発終了&【VS Code】使用推奨を公式サイトで発表したことは、記憶に新しいと思います。

 

今や、向かうところ敵なしとなった【VS Code】ですが、玄人仕様と高速動作が売りのSublime Text、動作はもっさり気味だがUIの美しさと拡張性がピカイチなAtom…その両者のいいとこ取り―――すなわち、高速動作と美しいUI、そして拡張性の高さを併せ持つ【VS Code】の一人勝ちは、ある意味当然の結果と言えるでしょう。

 


Bracketsから【VS Code】に乗り換えて、まず最初に驚いたのが起動の速さです。
これを一度体験すると、もう他のもっさりエディタには戻れなくなるでしょう。
次に、軽量にも関わらず、Bracketsなら拡張機能を追加しないと使えなかった機能(コード省略記述用の「Emmet」、インデントガイド表示、ミニマップ表示)が標準装備されていることです。
【VS Code】に追加した拡張機能は、テーマ(One Monokai)と「Beautify」の2つだけです。

これほどの使い勝手の良さは、いい意味で予想外でしたが、プログラマーやMac愛用者までもがこぞって【VS Code】に乗り換えるのも納得です。
かつてIT業界の巨人と呼ばれたマイクロソフトも、近年AppleやGoogleの猛追により、陰りが見え始めたと言われていますが、【VS Code】を実際に使ってみると、巨人の作った一級品であることを実感できるはずです。
ワードやエクセル、そしてOS(Windows)が辿ったように、不必要なアップデートの繰り返しによる機能の肥大化で、不安定な動作と複雑怪奇なUIのソフトウェアにだけはならないことを切に願うばかりです。