映画『繕い裁つ人』

昨日公開の映画を観て来ましたよ
『繕い裁つ人』チラシを見て気になり、
ラジオの紹介で内容が『昔、憧れた自分の将来』。。。

27年前に“就職選び”の時に先生に相談したのが、
「テーラーから薄物まで縫うことの出来るクチュリエになりたいです」

しかし…あの時代で、すでにテーラーからブランドに移り変わって居て
なかなか求人が見付からなかったけど…
間逆の夢の先の先のオートクチュール
『森ファッション技術研究所』と大層な名前の所
お若い方はかも知れませぬが…
ハナヱ モリのアトリエの求人がありました。
【3年以上】。。。まだ2年だったが、
寮暮らしがあと1年続くと思うと無理

一か八かで面接へ…作品を一点持って…
宿題を与えられて更に………合格

でも、仕事は甘く無いですね。
当時『腱鞘炎』だった私には高いお洋服を作る事に体力と言うか
手が無理でした。
「余り早くはないけど、丁寧な仕事をするわね～」と褒められはするけど
手の痛さが日に日に増して
見習い明けのワンピースが癖のある生地で、
切り替えがとても繊細で…無事出来た時に
緊張も有り震えが止まらなくなって泣きながら
異動願いをしてもらいに…
「元気そうだったからとったのに！」といわれ…
後で面接に居て下った技術チーフに「上手だからに決まってるでょ」
余り褒めない厳しい方だったので救われました

その後『歯の治療』で手がどんどん動かせる様になり
異動先で小物や、催事で傷んだけど…アトリヱ迄は…の直しをして居るのをかわれて
「便利そうだから、今度銀座の店長で行くけど一緒に来て」と…
バブルが弾けて海外輸入をしていた方に
「私が売るから、あなたは私の先回りをしていろいろやってくれればいいから！時々ボタンやスナップ移動だけなら持ち帰れるでしょ！もちろんお直し代は頂くから会社に凄く貢献するわよ」
とか言われて可愛がって貰いましたね

好き勝手させて貰えましたね～
お店のアイロン位しか無い所でドレスの裾あげもしたり
夕方取りにいらしたお客様喜んでくれたなあ～

昨日映画を観て居て果たせたかった夢が実現したみたいで
ずっとハンカチを目に当ててました
何か浄化された感じです
皆さんもどうぞ


百合エル