もしあなたがスピリチュアルな領域に

足を踏み入れたいなら

私の霊視体験が少しはお役にたつ

かもしれません。

 

 

 

この依頼は私の知り合いの女性の

義母さんからでした。

知り合いの夫の弟に当たる人が若くして亡くなった

のは以前に聞いたことがありました。

 

 

 

お義母さんは私の霊聴能力のことを

聞いてセッションに来られました。

 

 

 

「息子はもうずっと前のことですが

海で溺れ死ました。

夜中から早朝の間のことで

目撃者はいなかったので

真実がわからないのです。

事故だとは思うんですが…

自殺、あるいは殺されたのかもしれないと…」

 

 

私は静かに魂が降りてくるのを待ちました。

 

 

 

暗い海の情景が見えてきました。

岸壁です。

よくサスペンスドラマで見るような崖ではなく

ちゃんと舗装された突堤のような場所で

側に釣りの道具があります。

 

 

 

 

あっ、釣りに来たのか…

これは事故かな、とっさにそう思いました。

 

 

 

仄暗い夜明けにもならない明け方4時頃の

灰色の雰囲気です。

この灰色は彼の心象風景です。

側には誰もいません。

一人ぼっちの寂しさ。

 

 

 

ボーッと海を見つめています。

釣り竿の先でも見ているのか…

突然ザブンと飛び込みました。

冷たい感覚とたくさんの泡。

塩水のしょっぱさ、息ができない!苦しい!

 

いつもの喘息のときのような

息苦しさが私に起こりました。

 

 

 

自殺!

今、自分から飛び込んだ!

 

 

 

お義母さんに見た光景をお話しました。

 

 

 

もちろんお義母さんは

事故であって欲しかったのです…。

 

 

 

「でもやっぱり自殺でしょう。

彼は落ちたのではなく、

自分で飛び込みました。」

 

 

 

「…理由は分かりますか?」

 

 

 

「彼は何も言ってくれないのでわかりません。

生前の彼はどんな暮らしをていたのですか?」

 

 

 

「ええ、自殺する素振りは無かったように

思います。ですから事故かと…。でも

警察でもわからなくて。」

 

 

 

「死因は溺れてたくさん水を飲んでしまったことに

よる呼吸困難ですね?

私の呼吸が苦しくなったので分かります。」

 

 

 

 

お義母さんのお話では

パソコン教室のようなものを

ご友人とやっていたとのこと。

 

 

 

そんな話をしていると

声が聞こえました。

いつものように。

突然若い男性の声。

 

 

 

「自分がいなくなることで彼女を守ったんだ…!」

 

 

 

すると

金銭問題、詐欺にあったのか、お金の問題がある。

それから愛憎のもつれ…三角関係?

うまくは言えませんが

彼の当時のトラブルに関する情報が

少しづつ映像で示されて

 

 

一緒に仕事をしていた親友と

一人の女性のことで争って

仕事がうまく回らなくなったようです。

金銭問題もあり、

結局

彼が身を引いたのでしょう…。

苦しそうです。

 

 

 

「彼女が悪いんじゃない。

自分がいなくなることで彼女を救った。

後悔はない。

ただ、衝動的に飛び込んでしまったので

おかあさんに心配をかけてしまった。

それだけが心残り…。」

 

 

何があったのか

詳しいことはわからないけれど

見せられたお金の映像と髪の長い女性の

存在をお義母さんにお知らせしました。

 

 

 

「私、あの頃本当に忙しくて

あの子のこと何もわからないんです。」

お義母さんがわからないのでは

私もそれが真実なのかはわかりません。

 

 

 

ですが彼ははっきりと

「後悔はしていない」

と言いました。

私が今まで鑑定した中で

自殺した人は後悔ばかり…でした。

でも、

彼は後悔していないと!

 

 

 

死によって

愛する人を守ろうとした

彼の生き様がそこにはありました。

 

 

私にはそれが正しいのかわかりません。

あえて死ぬことが必要だったのかどうか。

ですがジャッジすることが大切なのではなく

どんな思いで生きたのか、死んだのかが

大切なんだと思います。

 

 

 

お義母さんは私の鑑定を受けて

事故ではなく自殺だったことを思い

落ち込んでしまったようでした。

遺書もないし、本当に自殺なのか?

衝動的に飛び込んだので

遺書は無くて当たり前かもしれません。

そして霊視で見えた光景が真実かは

誰にもわかりません…。

 

 

 

ただ、彼がおかあさんに感謝していることだけは

出来得る限りお話しました。

もう死んでしまった息子のためには

ご飯を作ることすらできませんから、

それが慰めになったかはわかりません。

 

 

 

「自分のことで精一杯でおかあさんのこと

考えてあげられなかった、ごめん。

ありがとう、いつも子供のために

ずっと働き詰めだったのに、

お父さんも俺たちも優しくなかった。ごめん。」

 

こんな感じを映像と心の感覚で伝えられました。

 

 

力になれたのかどうか…

このセッションはモヤモヤしたままでした。

 

 

 

ただ愛する人のために

死を選ぶなんて、まるで

騎士のような生き様だと思いました…。

 

 

合掌