毎年この時期になると、生まれ故郷の大阪に帰っている。


そう、去年までは当たり前のように大阪に帰り、

老人ホームに入居している、親父の顔を見て

平成16年に亡くなった、母のお参りをして

また、親父の顔を見に行って。。



実家を処分する前までは、誰も住んでいない実家で一人で暮らして

実家を処分してからは、ビジネスホテルに泊まって・・

そんな生活をしていましたが、今年は会いに帰る家族もなく

お寺にお参りして、親戚と晩飯食って

叔母の家にあいさつに行って・・・

で、終わり。。。



周囲の人からはよく、大阪に帰ってこないのか?とか

大阪に住まないのか??

ととても聞かれます。


で、私の答えはNoです。

今は全く大阪に帰る気は無い。



人には、『大阪は飽きた』とか、

『大阪は景気悪い』などと言ってますが

別に大阪が嫌いになったわけでも、興味が無くなった訳でもない。


大阪に居る意味が自分では見つからないのと



正直いって、大阪には思い出が多すぎます。


くだらない思い出や、大切な両親と過ごした思い出が。。

今でも大阪を移動すると、

『あ~~ここは昔、子供の頃にお袋に連れられて来たなぁ~』とか

『幼稚園の頃、ここの商店街に親父と一緒に歩いて、たこ焼き食ったなぁ~』とか


そんな事しか、思い浮かばない・・


親不孝者としては、この思い出す事がトテモ、とても

プレッシャーというか、キツイんです。


自分勝手に、大阪を離れ、母の死に目にも会えず、

父の為と公言しながら、本当は自分の為に父を老人ホームに入居させ

結局は苦しんでる父には会えたが、父の死に目にはあえなかった。。


どう考えても、親不孝でその悔いだけが

いまだに自分自身にのしかかっている。


だから大阪は歩けない。

何処に行っても、色んな事を思いだす。

特に地元は尚更や。


少し憧れていた、横浜に住んで

またちょびっと憧れていた、湘南エリアに住んで

次は、沖縄にでも住もう。

で、こんな事言ってると、本当にそうなるんだよなぁ~~(笑)



ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや


~室生犀星~