明日の正午ごろには新しい年号が発表されますね・・・。
インターネットが急速に普及した平成。
平成の終わりが約1カ月にせまった日に
久しぶりに思うことを・・・。
種明かし問題。
マジック業界の発展のためにとか
マジシャン人口を増やすためにとか・・・。
色々と意見があるようですが。
そもそもタネをバラまいてまで増やす必要があるのでしょうか?
ネットも普及していない
種明かしも今ほど盛んに行われていない時代も
マジシャンは存在しましたよね!
私自身の経験ですが、
タネを知ってマジシャンになろうとしたのではなく
マジシャンを見てマジシャンになりたいと思いました。
そしてネットが普及していなかった時代に
電話帳で調べて色々と電話して
カタログを取り寄せたり
マジシャンに電話したり・・・。
道具もビデオも今より高額でした。
色々とハードルが高い時代。
そのハードルが必死さに拍車をかけたのかもしれません。
私はマジックショップも閉店し考案した道具の製作販売も
他社に譲りました。
道具を売って利益を出すのを辞めています。
それを踏まえて読んでください。
情報(ハンドリングやアイデア仕掛け)や道具は
ある程度高い代価を払って入手する
ハードルが必要だと思います。
ディアゴスティーニのマジックシリーズも
他のシリーズとの兼ね合いもあるでしょうが
巻が増えるごとに、徐々に高くなる
システムでもよいと思います。
より深く知るにはハードルも高くなる・・・。
ハードルは種や仕掛けが広まりすぎることを
防止する魔法陣のような結界のようなものだから…。
タネではなくマジックを見せて
マジックを見たい
更にマジシャンになりたい
と思う人が増えるように努力する。
これがマジシャン人口が徐々に増える
結果につながるのではないでしょうか?
クロースアップマジシャンの増加も
YouTubeなど無償でネタ明かししてるのも
要因の一つだと思います。
ステージはクロースアップよりリスクと代価が高い。
無償で癖ついてるから
なるべく、お金をかけなくて
マジシャンに手っ取り早く
なる方法で
クロースアップみたいな?
テクニック美学を否定はしませんが、
そもそもマジックのテクニックって
わからないようにするのが
前提ですよね!
レギュラーコインやトランプで
テクニックの練習に明け暮れて・・・。
テクニックも必要ですが
数万や数十万の道具すら買う
余裕がない生活なら
一般市場評価は、その程度です。
更にクロースアップマジシャンが
お金欲しさにハードルの低い道具で
サロンやステージの仕事をする・・・。
ハードルが低いから
ギャラのダンピングが始まる。
地獄絵図の始まりですね!
YouTubeで無償でタネをバラまく
タネあか師を消失させるマジック
があればいいのに・・・(笑)
そして、もう一つ思うこと・・・。
マジシャンがマジシャンを評価する
コンテスト以外に
プロダクションや一般の方々が
評価するコンテストがあれば面白い
のではないかと・・・。
一般市場での評価を知る良い機会になると思います。
現在の受賞歴は、ある意味一般とズレてませんか❓
それが一般市場でのマジシャンの評価を下げている
要因の一つだとも思います。
数年前にハウステンボスで
一般観客投票で決めるコンテストイベントがありました。
テーマパークに遊びに来ている
お客様が各回3名のマジシャンの
クロースアップ演技を見て
投票するイベントを1日数回公演する数日間のイベントです。
全国から色々なマジシャンが集まりました。
クロースアップ受賞歴があるプロも数名参加して・・・。
結果は私に敗れました。
一般市場を相手に戦い続けている私は
17連勝できました。
期間中、この記録は破られていません。
重要なのは私が、地方の
コンテストと無縁の営業プロであるという現実。
あっ!一度だけ人数合わせに昼のコンテストに
朝9時過ぎに連絡あって出たことがあります(笑)
つまらないカードマジックで時間を消費して
更に別のカードにサインさせて・・・。
フランスパンを持ってきて
誰もがパンの中に瞬間移動するネタを
思っているときに
「時間がない」って言って
カードを投げてサインされたカードが
フランスパンに突き刺さる・・・。
懐かしい~。
マーカテンドー氏が
スタンディングで拍手してくれたのは
良き思い出です。
〇〇賞があり、元師匠が預かってくれてましたが
受け取りませんでした。
当時は尖ってましたね(笑)。
受け取ってないからプロフィールにも書いてないですし
受賞歴もないと今でも思ってます。
話はずれましたが
受賞歴は地方の営業プロに負ける程度だと
いう現実を受け止めるかどうか。
受賞歴を多く持ち
一般の感覚の差を認識し
忙しくしているプロの方々も
いますよね!
この精神力は凄いと思います。
プロへの登竜門としてコンテストだと
昔から言いますが、
このような形でのコンテストが各地で
開催されればダイレクトな判断基準になると思います。
マジックを見るのが好き・・・
マジックを見せるのが好き・・・。
こんな人が増える未来への鍵は
種明かしやマニアックなコンテスト、
YouTubeでの種明かし、
道具やDVDの低価格化では無く
一般の方々と真摯に向き合うこと
だと私は思います!
最後に、年号も変わります。
新しい時代が始まります。
仕事量も意図的に減らせて
色々とプロジェクトが進行して
思っている方向に近づくのを実感する日々。
新しい時代は私にとっても
私の身近な人たちにとっても
良い時代になりそうで何よりです!