会社の社員旅行で香港に行った時のこと。
当時、香港はまだイギリスの植民地だった。
自分が行った時は、あと数年で中国に返還されるという頃で、街中が活気で溢れギラギラしていた。
俺にはどうしても見てみたい場所があった。
「九 龍 城 砦」
日本ではクーロン城と呼ばれている。
まっ、簡単に言えば香港のスラム街である。
香港は長年英国の統治下にあったが、九龍城砦の領有権は中国側が保持したままだった。
このような法的位置づけの曖昧さから、九龍城砦は移民達の無法地帯となってしまった。
俺はどうしてもここに行きたかった。
ただ会社の旅行中に行くとこなのか?
ちょっと考えたが、とりあえず行ってみることにした😅
みんながお土産を買うための自由時間を利用して、俺は九龍城砦に向かった。
「地球の歩き方」を手に九龍城砦を目指す俺。
交通手段は列車、まずは駅に向かう。
と言っても、今なら電子マネーやクレジット決済があるから比較的簡単だが、当時は切符を買うのも一苦労💧
何とかチケットを書い、見様見真似で何とか列車に乗ったものの、今度は自分が降りる駅を探すのに必死だった。
日本に来る外国人ってスゲーな・・・
とそんなことをぼんやり考えながら、何とか目的の駅に到着。
駅を出て街をほんの少し歩いたところで俺は思った。
帰ろう 😭
ヤバい、空気がちがう。
マジでヤバい💧
刺さるような視線ってこういうこと?
今までに感じたことのないヤバさが俺を襲う。
中国語も話せない小僧が遊び半分で来る所じゃない
例えるなら、、、
ライオンの檻の中にいる俺
ピラニアの水槽の中にいる俺
朝倉未来に喧嘩売られてる俺
何をどうしても殺られるシュミレーションしか浮かばない💦
無理だ!😭
俺はこの旅で学んだ。
少なくともスラム街に行くなら、せめて
「殺すぞ💢」と「金だせ!」
ぐらいは覚えていかないと。
そういえば「地球の歩き方」に
九龍城砦には行っちゃいけないよ😀
って書いてあったなぁ〜
そんなことを思い出しながら涙をコラえ帰りの列車に揺られた・・・