物理の教師で小久保という先生がいた。


確か2年か3年の時にうちの学校に来た。

新任だか移動だかは忘れた。




小久保はものすごい栃木なまりでぼそぼそと話した。趣味は手品。

何だかMr.マリックの手品ショップでグッズを買ったと言っていた。

マジシャン小久保とあだ名を付けた。



最初の授業の時、いきなり頼んでもいないのに手品を始めた。

いきなり始めて、いきなり終わるので何かスベった感じになっていた💧



最初の頃はみんな興味があったが、何度か見せられてるうちにすぐに飽きた。




しばらく経ち手品もしなくなった頃、教室に入って来た小久保が突然口を開いた。


「中山君、昨日の放課後何してましたか?」


「はっ?」


「昨日誰といましたか?」


「あん💢彼女だよ」


「それでは授業を始めます。○ページ。」


おいおいおいおい、何だ今のは?


とりあえずムカついたから寝る。




数日後の物理の授業


「中山君、今日の朝は誰と一瞬にいましたか?」


「あん💢彼女だよ」


「それでは授業を始めます。○ページ。」


マジで何だコイツ。


俺をイジってんのか?




また、数日後


「中山君、昨日の放課後誰かと自転車乗ってましたか?」


「うるせーな💢だから彼女って言ってんだろ💢」


「では、授業を始めます。○ページ。」


マジで何だコイツ💢

俺と話したいなら、ちゃんと会話しろ!!



(⁠ノ⁠`⁠Д⁠´⁠)⁠ノ⁠彡⁠┻⁠━⁠┻



その後も週1のペースで小久保は絡んできた。


コイツストーカーかなって思うほど、俺の行動をよく知っていた。



最初の何回かは相手にしてやったが、だんだん面倒くさくなったので、小久保が入って来る前に寝ることにした。ガン無視😑


まあ、俺イジりも最初はみんなにウケたが、これも手品同様すぐに飽きられた。



栃木なまりの物理の小久保。

きっと今でも栃木のどこかの高校で先生やってんのかな?

そろそろ校長先生とかになってんのかな?



あまりスベんなよ、小久保✋