世界連邦国会決議、参議院本会議においても成立! | アトラス塩浜のブログ

世界連邦国会決議、参議院本会議においても成立!

世界連邦国会決議、参議院本会議においても成立!

2016年5月25日、参議院本会議において「世界連邦実現への道の探求」という文言を明記した決議が成立した。

 午前10時に本会議が始まり、全ての案件に先立って決議文案を松山政司・議院運営委員長が朗読。押しボタン方式で採決が行われ、賛成229反対0の全会一致で可決されたことが山崎正昭参議院議長によって宣言された。

世界連邦国会決議は衆議院においては既に2005年8月2日に成立している。同年8月8日にいわゆる「郵政解散」が行われ、参議院では決議されないままだった。今回の決議は日本が国連に加盟して60周年という好機に実現したものである。

「憲政の神」尾崎行雄(世界連邦運動協会初代会長)が「世界連邦建設に関する決議案」を提出して70年半、日本は衆参両院において世界連邦国会決議を達成したことになる。

決議文は以下の通り。

我が国の国連加盟六十周年にあたり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議

                  平成二十八年五月二十五日

 参 議 院 本 会 議

 本年は日本が国連に加盟して六十周年にあたる。

 国際平和の達成は日本と世界の悲願であるにもかかわらず、パリ同時多発テロをはじめ、世界各地で紛争・テロが続いている。さらには、大量破壊兵器やミサイル技術の開発・拡散、難民・貧困問題、地球温暖化に伴う災害の増加、感染症をはじめとする疾病の拡大など、国家の枠組みを超え、世界全体で対処すべき課題が山積している。

 このような国際社会の現実の中で、本院は、国際連合が創設以来多年にわたり、国際平和の維持と創造のために発揮した叡智と努力に深く敬意を表する。我々は、今後もわが国が率先垂範して人類の平和と助け合いのために努力することを誓う。

 政府は、日本国憲法の掲げる恒久平和の理念のもと、国際機構の改革強化を目指しつつ、国際法の発展、核兵器廃絶など軍縮外交の推進、また人間の安全保障の実現を含む世界連邦実現への道の探求に努め、平和な未来を確実にするための最大限の努力をすべきである。

右決議する。