塩浜修 歴史の魅力を語る
塩浜修の続・歴史授業
感動するためにドラマや映画を見る人がいます。
それも良いですが、歴史を学べばドラマや映画以上に感動のエピソードがたくさんあります。
石田三成と大谷吉継の友情。
エルトゥールル号の乗組員に見せた和歌山県の村人の温かさ。
どちらも素敵な話ですので、ぜひ調べてください。
他にも鳥居すねえもんの話とか、感動のエピソードがたくさんあります。
しかも、ドラマ・映画の登場人物が原則架空であるのに対して、歴史上の感動のエピソードをやった人は昔本当にいたのです。
世界の中心で愛を叫ぶのが架空でも、頼朝の前で堂々と義経への愛を示した静御前は本当にいたのです。
私も渋谷のステージで、エムリンに愛を叫びましたが。
そして、映画やドラマの架空の人物と私たちはつながっていませんが、歴史上の人物と私たちはつながっているのです。
あの人たちの活躍があって今があるのです。
エルトゥールル号の乗組員に見せた和歌山県の村人の温かさがあったからこそ、イランイラク戦争の時にトルコ人が日本人を助けました。
共通の話題を持つために映画やドラマを見る人もいます。
しかし、普遍性では歴史のエピソードの方が上です。
身体をそらして「マトリックス」と言えば、今はギリギリ通じるかも知れませんが、そのうち通じなくなります。
歴史上のエピソードは、世代を超え、時代を超えて、共通の話題として語り合えます。
アニメ・特撮のヒーローが、仮面ライダーだったりウルトラマンだったりガンダムだったり魔法少女だったり、世代によっていろいろですが、坂本竜馬や高杉晋作など、歴史上のヒーローは世代を超えてみんなのヒーローです。
歴史から学ぶことはたくさんあります。
それは私が言わなくても、いろいろな人が言っています。
歴史は学ぶだけでなく、感動し、世代を超えて共通の話題で楽しめる、最高の娯楽でもあるのです。
オタクのコーナー
「環境戦隊エコレンジャー」というのを作りたいと言った女性に
「じゃあ、ぼくはイエロー希望」と言ったら、
「カレーが好きなんですか?」
と言われました。
これは、テレビの戦隊シリーズの最初の作品で、黄色の戦士が毎回いつもカレーばかり食べていたことによるものです。共通の話題があって、嬉しかったですが、こういうのは違う世代には通じません。
赤は情熱的なリーダー、青はクール、桃色はただ1人の女性・・・というパターンもごく一時期の話。
最近は5人のうち2人女性ということが多いですし、リーダーもカクレンジャーで初めて赤の男性でなく、白の女性になりました。
なお、先日ヲタクで有名なアイドル中川翔子さんが、
「タイムレンジャーで初めて女性がリーダーになった」と言っていましたが、2001年のタイムレンジャーよりも、1994年カクレンジャーでのニンジャ・ホワイト・鶴姫の方が先です。