日本の政府開発援助の問題点
1月10日、JICA地球広場にて自称「開発バカ」米坂さんの講演を聞いてきた。
日本の政府開発援助の問題点。
以下、その講演より。
現在
200万~300万円の「草の根無償」というスキームと
3億円以上の「無償援助」というスキーム
がある。
その結果、
(1)200万円までの援助
(2)1000万円~3億円までの援助
が制度の隙間になっていて対応できない。
本当に貧困層を救うためには「小額多数支援」が必要なのにそうなっていない。
どうも日本政府のやり方はニーズに合わせてやるのではなく、こちらの仕組みにニーズを合わせようとする。保育所などでも「8時に来て4時に迎えに 来て下さい」というやり方で、「5時まで会社の仕事があって、4時に迎えに行くのは無理なのですが」と言っても「そんなことはそっちの家の問題で知らな い」という態度である。
また
技術協力はJICA、
無償資金協力は外務省、
有償援助はジェイビック
というようにバラバラだった。
これが小泉改革の終わり頃にJICAに統合されたが、まだ一つの柱にはなっておらず、複数の柱を縛りつけただけの形になっている。
例えば、途上国に初等教育を広げていくことを考えても、無償援助は施設だけ。学校をつくるのがこれにあたる。教科書も必要だが、これは技術援助というスキームである。何かやるにはいろいろなスキームをかき集めなければならない。
日本は茶の湯ではないが、どうも形から入り、形式美を追求する癖があるからこんなことになるのではないか。
日本の近代化を考えてもらっても分かるが、途上国支援には時間がかかるのに、技術協力は4年間が前提となっている。
今、4年間のモデルプロジェクトの墓場になっている、プロジェクトが「成功」したと言ってもそれは芽が出ただけ。水をやり続けなければ枯れるに決まっている。
現場から考えず、東京で考えている。緒方貞子さんがJICA総裁になってから少しは良くなったが、途上国を訪れても首都から出ず、本当の現場に行かない人が多い。
トリクルダウンという理論がある。トリクルダウンとは「したたり落ちる」の意味。大事業を行えば、金が回り回って貧困層にしたたり落ちてくるとい うのだ。しかし、本当にしたたり落ちるのか、したたり落ちるとしても相当の時間差がある。貧困軽減のための援助なのに、貧しい人が置いてきぼりで良いの か。総合大学を一つつくるより小規模の語学教育こそが大切ではないか。
オタクのコーナー
秋葉原では土日にアイドルDVD発売イベントをやっている。DVDは3990円が相場。ここに50人とか100人のファンが来て、1列(6から8人)ごとに1分撮影タイムがある。アイドルの視線がこちらに来るのは1人のカメラマンに10秒くらい。
いろいろなスタジオではアイドルの撮影会をやっている。50分くらいの撮影時間があり、6000円から8000円だ。
こちらは8人いれば「今日は混んでいるなあ」というくらい、人が少ない。
私から見ると、撮影を主眼とするならば、1分の撮影タイムで3990円ならば6000円で50分の方が得ではないかと思う。
1分の撮影ではアイドルは立っているだけだが、50分の撮影会では、立ったり座ったり、寝転がったり、セクシーポーズをとったりもする。
ただ、DVD発売イベントには出るが、50分などの撮影会はやらないアイドルもいる。また、DVDという物体が3990円で1分の撮影は無料だという考え方もある。
日本の政府開発援助の問題点。
以下、その講演より。
現在
200万~300万円の「草の根無償」というスキームと
3億円以上の「無償援助」というスキーム
がある。
その結果、
(1)200万円までの援助
(2)1000万円~3億円までの援助
が制度の隙間になっていて対応できない。
本当に貧困層を救うためには「小額多数支援」が必要なのにそうなっていない。
どうも日本政府のやり方はニーズに合わせてやるのではなく、こちらの仕組みにニーズを合わせようとする。保育所などでも「8時に来て4時に迎えに 来て下さい」というやり方で、「5時まで会社の仕事があって、4時に迎えに行くのは無理なのですが」と言っても「そんなことはそっちの家の問題で知らな い」という態度である。
また
技術協力はJICA、
無償資金協力は外務省、
有償援助はジェイビック
というようにバラバラだった。
これが小泉改革の終わり頃にJICAに統合されたが、まだ一つの柱にはなっておらず、複数の柱を縛りつけただけの形になっている。
例えば、途上国に初等教育を広げていくことを考えても、無償援助は施設だけ。学校をつくるのがこれにあたる。教科書も必要だが、これは技術援助というスキームである。何かやるにはいろいろなスキームをかき集めなければならない。
日本は茶の湯ではないが、どうも形から入り、形式美を追求する癖があるからこんなことになるのではないか。
日本の近代化を考えてもらっても分かるが、途上国支援には時間がかかるのに、技術協力は4年間が前提となっている。
今、4年間のモデルプロジェクトの墓場になっている、プロジェクトが「成功」したと言ってもそれは芽が出ただけ。水をやり続けなければ枯れるに決まっている。
現場から考えず、東京で考えている。緒方貞子さんがJICA総裁になってから少しは良くなったが、途上国を訪れても首都から出ず、本当の現場に行かない人が多い。
トリクルダウンという理論がある。トリクルダウンとは「したたり落ちる」の意味。大事業を行えば、金が回り回って貧困層にしたたり落ちてくるとい うのだ。しかし、本当にしたたり落ちるのか、したたり落ちるとしても相当の時間差がある。貧困軽減のための援助なのに、貧しい人が置いてきぼりで良いの か。総合大学を一つつくるより小規模の語学教育こそが大切ではないか。
オタクのコーナー
秋葉原では土日にアイドルDVD発売イベントをやっている。DVDは3990円が相場。ここに50人とか100人のファンが来て、1列(6から8人)ごとに1分撮影タイムがある。アイドルの視線がこちらに来るのは1人のカメラマンに10秒くらい。
いろいろなスタジオではアイドルの撮影会をやっている。50分くらいの撮影時間があり、6000円から8000円だ。
こちらは8人いれば「今日は混んでいるなあ」というくらい、人が少ない。
私から見ると、撮影を主眼とするならば、1分の撮影タイムで3990円ならば6000円で50分の方が得ではないかと思う。
1分の撮影ではアイドルは立っているだけだが、50分の撮影会では、立ったり座ったり、寝転がったり、セクシーポーズをとったりもする。
ただ、DVD発売イベントには出るが、50分などの撮影会はやらないアイドルもいる。また、DVDという物体が3990円で1分の撮影は無料だという考え方もある。