環境を守る炭素税（再）

私は炭素税を導入したいと思っています。

「えーっ！！これ以上税金が多くなるのは嫌だ！」とか

「炭素税を導入すると、経済的負担が増し、企業が苦しくなり、雇用も減る。これ以上雇用を悪化させて良いのか」と心配な人もいるでしょう。



そこでうまいやり方があります。

確かに今までの税をそのままにして炭素税を新たに加えたら負担が増します。そこで、炭素税を導入する代わりに、他の税負担を減らせば良いのです。これを専門用語では「税制中立型」と言います。



フィンランド、スウェーデンは炭素税導入の代わりに所得税を減らしました。

デンマーク、ドイツ、イタリア、イギリスは年金や雇用関係費用負担など、社会保険料負担を減らしました。

その結果、エネルギー消費や二酸化炭素排出が減った上に、企業の労働コストが減って雇用も増えました。一石二鳥めでたし、めでたし。

これを専門用語では「環境税制改革の二重の配当」と言います。



なお、インチキ学者武田邦彦のトンデモ本などの影響で二酸化炭素による温暖化そのものに疑問がある人は山本弘著「’環境問題のウソ’のウソ」を読んでください。