ガザ地区戦闘への声明文+キャットファイト | アトラス塩浜のブログ

ガザ地区戦闘への声明文+キャットファイト

世界連邦運動協会は以下のような声明を発表しました。

「イスラエル・パレスチナ双方の武力行使の停止と和解を」

パレスチナ自治区ガザにおける戦闘が、即時停戦を求める国連安全保障理事会決議の採択にもかかわらず続行され、犠牲者が増え続けている。

イスラエルは自衛という名目を用いているが、病院も含めた非軍事施設を狙い、民間人に大量の犠牲を出していることは、人道上見過ごすことは出来ず、国際法 違反であると言える。また、ハマスによるロケット弾発射は報復の連鎖を招くのみであり、決して問題の解決をもたらさない。

双方は、有利な条件を引き出すために武力攻撃を続けているのであろうが、このような民間人に犠牲を強いるやり方は、国際社会の非難を大きくすることはあっても、決して有利な条件に結びつかないことを認識すべきである。

我々はイスラエルとパレスチナの遺児による交流事業「中東和平プロジェクト」に関わってきた。この交流事業を通じ、人は憎しみを超えて友情を築く ことができるということを強く認識した。相手の地域に肉親を殺された者同志でさえ、互いに語り合い、触れ合う中で友情が芽生えていく様子を目の当たりにし た。

宗教の違い、歴史認識の違い、利害対立を超え、手を携えるだけの英知を人類は有している。我々はイスラエル・ハマス双方が同時に武力行使を停止し、和解のための交渉の席に着くことを強く求めるものである。

以上

原案を書いたのは私で、「人道上見過ごすことは出来ず」という文言が加わった以外はほとんど原文の通りに採用してもらったようだ。

経緯を少々。
いつもわが団体は、右も左もみんなで仲良く、超党派、超宗派という点は良いのだが、そのために拉致問題、イラク戦争、その他具体的な事件にこれといった声明を出さずに終わっていることが気になった。
9・11の時は民主党と社民党の職員さんから別々に、「こういう時に世界連邦は何かしないのか」と、ごもっともな突っ込みをもらった。

そういうこともあって、私が「ガザ地区の問題に対して声明文か何か出さないのか」と言ったら、そのこと自体には賛成の声をもらった。で、誰がいつまでにどうするという話になって、結局言い出した私がやるしかないと思った。
このあたりは、皆さんも、何か提案する時にはいざとなったら自分でやるつもりで提案しましょう。

大体、税金でやっている官庁などと違って、NGO団体は少ない予算と少ない人材でやっているのであり、新しいアイディアが出て、趣旨に賛同しても、新しいことに手を出す余裕はないのである。

私は書く労力そのものは構わないが、私が本音で書くともう少しイスラエルを激しく非難した文になりそうで、そこでためらった。
また、どうやっても他の団体と似た文章になりそうで、最初筆が進まなかったが、わが団体の自慢のイベント、中東和平プロジェクト(イスラエルとパレスチナ双方から、紛争で肉親を失った子を招き、交流する事業)と絡めれば、わが団体らしい声明になると思った。

声明文のい扱いは本部事務局に任せているが、多分ホームページに載せ、記者クラブに送り、イスラエルやパレスチナの大使館などにも送るのであろう。


オタクのコーナー
現実の紛争が激しいのに対して、空想世界の戦いはのどかである。

大晦日に見に行ったキャットファイトでは、ZENピクチャーズというヒロインアクションもののDVDを出している会社が1試合特別試合をやった。

なぜか地球を侵略するという悪の組織と正義のヒロインがリングで戦う。
地球の存亡をかけた決戦を、リング上でルールに従って行うのは変ではないか。

挙句の果て、3本勝負の2本目が終わった時点で、
「どうだ、お客さんにリング上にあがってもらって、負けた方はお客さんにカメラでサービスショットを撮られるということにしては」

おいおい、地球の存亡をかけての戦いという話はどうなったのだ!
負けたら宇宙から来た悪の組織に地球を乗っ取られるのじゃなかったのか?

結局正義のヒロインが負け、私も含めた観客がカメラを持ってリング上に殺到、ヒロインの姿をバシャバシャ撮っていた。
クヌギの木の樹液に集まる昆虫のように押し合い、圧し合い。
地球はその後どうなったのだろうか。