これが塩浜塾の授業だ 中学歴史・7
塾を作ろう・実践編
中学歴史・7
和の話に時間をかけてしまいました。
645年 大化の改新
701年 大宝律令
公地公民とか、租庸調とか、防人とか、口分田とか、覚えるべき言葉が多いところです。
公地公民と言って、土地と人民は天皇のもの、口分田を貸してやるが、税をガンガンとるぞ・・・という形ができあがります。
重い負担から逃れるため、口分田を捨てて逃げる人が多く出ました。
まず、民衆の知恵としてここを学びましょう。
私は政治の片隅に生きる人間として、日本に暮らす人が、「ああ、日本にいて良かった」と思うような国にしていきたいです。
しかし、民衆にとて最後の手段は逃げることです。
これを忘れてはいけません。
悪い法律でも悪い制度でも、ひとまず受け入れた上で改正を訴えるべきだ・・・などと他の教育者は言うでしょうが、わが塾は違います。
ガンガン逃げ出す奴がいて、それを見て権力者側も少しは変わるのです。
彼氏がひどい態度を取ったら、「このままなら別れる」というのが改善への一歩です。
多分、私の塾に限らず、塾の授業は学校の授業より面白いだろうと思います。
塾ではつまらない授業をやったら生徒が逃げていきます。
あるいは私がセクハラをしたら、生徒は逃げていくし、程度によっては塾がつぶれます。
逃げることは悪いことではありません。逃げるのも改革の一歩です。
今、国が返せないくらいの借金を抱えています。年金制度は無茶苦茶です。
若者がどんどん海外に逃げ出せば、少しは変わるかも知れません。
この時代には、貧しい人々が税の負担を逃れるため口分田を捨てました。
ところが現代では、金持ちが税を逃れてますます金持ちになっていきます。
世界には、税金がかからない場所がいろいろあります。
おりこうさんたちは、税金がかからない場所に会社の本社があることにして、税金から逃れています。
また、普通の国民が政治に興味を持たないでいる間に、金持ちは熱心に政治家に働きかけて、自分たちの税金が安くなる制度になるように頑張っています。
たとえば、あまり知られていないことですが、退職金に対する税金は、2200万円を超えると急に安い率になるのです。
律令制の時代と異なり、今は金持ちほど税の負担から逃げているのです。このことをよく覚えておいてください。
そして、ここで金持ちを恨むのは筋違いです。
今は腐ってはいますが、一応民主主義の世の中です。政治に関心を持ち、しっかりと声をあげないからいけないのです。
政府は国民の顔色を気にしています。しっかりと見つめ、声をあげれば良いのです。金持ちはその努力をしてきたのです。
さて、口分田を捨てて逃げ出す民衆が増えますと、どんどん荒地になりました。
田んぼはいったん荒れると元に戻すのが大変です。
現在の日本は自給率が低い癖に、減反と言って、「田んぼを減らしたらお金をあげよう」という政策をとっていますが、とんでもないことです。
口分田の不足に対して
723年 三世一身の法
覚え方 夏蜜柑=なつみ(723)かんは酸性(三世)
を作って、耕した田んぼを3代自分のものにして良いぞ・・ということにしました。
しかし、3代でまた天皇のものとなるとどうも盛り上がりません。
そこで
743年 墾田永年私財法
覚え方 セブン、予算来んでもええねん。
セブン予算・・・743
来んでもええねん・・・墾田永年
語呂合わせの意味・・・「ウルトラセブン」は途中で予算が足りなくなり、後半になると怪獣の造詣がしょぼくなっていった。
しかし、ストーリーの素晴らしさで見事予算不足を補った。
墾田永年私財法、その名の通り、自分で開墾した田んぼは、永年、つまりずっと私財、つまり自分のものにして良いという法律を作りました。
こうして、土地と人民は天皇のものという公地公民制が崩れ、私有地ができていきました。
先走った解説をしますと、私有地はやがて荘園と呼ばれるようになりました。
そして、自分の土地ができたら自分の力で守らなくてはなりません。これが武士の誕生につながっていくのですが、それはまだ後の話。
その前に貴族の時代がやってくるのです。
オタクのコーナー
ウルトラセブンの予算不足は本当の話で、たとえば43話「第四惑星の悪夢」は、普通の人間が「ロボット長官」を演じ、たくさんの注射器を上から撮影してたくさんのミサイルに見せかけました。
まともな怪獣が出てこないわけですが、この作品は、機械に頼りすぎる人間社会に警告をした名作として有名です。
セブン予算が来んでもええねん。
中学歴史・7
和の話に時間をかけてしまいました。
645年 大化の改新
701年 大宝律令
公地公民とか、租庸調とか、防人とか、口分田とか、覚えるべき言葉が多いところです。
公地公民と言って、土地と人民は天皇のもの、口分田を貸してやるが、税をガンガンとるぞ・・・という形ができあがります。
重い負担から逃れるため、口分田を捨てて逃げる人が多く出ました。
まず、民衆の知恵としてここを学びましょう。
私は政治の片隅に生きる人間として、日本に暮らす人が、「ああ、日本にいて良かった」と思うような国にしていきたいです。
しかし、民衆にとて最後の手段は逃げることです。
これを忘れてはいけません。
悪い法律でも悪い制度でも、ひとまず受け入れた上で改正を訴えるべきだ・・・などと他の教育者は言うでしょうが、わが塾は違います。
ガンガン逃げ出す奴がいて、それを見て権力者側も少しは変わるのです。
彼氏がひどい態度を取ったら、「このままなら別れる」というのが改善への一歩です。
多分、私の塾に限らず、塾の授業は学校の授業より面白いだろうと思います。
塾ではつまらない授業をやったら生徒が逃げていきます。
あるいは私がセクハラをしたら、生徒は逃げていくし、程度によっては塾がつぶれます。
逃げることは悪いことではありません。逃げるのも改革の一歩です。
今、国が返せないくらいの借金を抱えています。年金制度は無茶苦茶です。
若者がどんどん海外に逃げ出せば、少しは変わるかも知れません。
この時代には、貧しい人々が税の負担を逃れるため口分田を捨てました。
ところが現代では、金持ちが税を逃れてますます金持ちになっていきます。
世界には、税金がかからない場所がいろいろあります。
おりこうさんたちは、税金がかからない場所に会社の本社があることにして、税金から逃れています。
また、普通の国民が政治に興味を持たないでいる間に、金持ちは熱心に政治家に働きかけて、自分たちの税金が安くなる制度になるように頑張っています。
たとえば、あまり知られていないことですが、退職金に対する税金は、2200万円を超えると急に安い率になるのです。
律令制の時代と異なり、今は金持ちほど税の負担から逃げているのです。このことをよく覚えておいてください。
そして、ここで金持ちを恨むのは筋違いです。
今は腐ってはいますが、一応民主主義の世の中です。政治に関心を持ち、しっかりと声をあげないからいけないのです。
政府は国民の顔色を気にしています。しっかりと見つめ、声をあげれば良いのです。金持ちはその努力をしてきたのです。
さて、口分田を捨てて逃げ出す民衆が増えますと、どんどん荒地になりました。
田んぼはいったん荒れると元に戻すのが大変です。
現在の日本は自給率が低い癖に、減反と言って、「田んぼを減らしたらお金をあげよう」という政策をとっていますが、とんでもないことです。
口分田の不足に対して
723年 三世一身の法
覚え方 夏蜜柑=なつみ(723)かんは酸性(三世)
を作って、耕した田んぼを3代自分のものにして良いぞ・・ということにしました。
しかし、3代でまた天皇のものとなるとどうも盛り上がりません。
そこで
743年 墾田永年私財法
覚え方 セブン、予算来んでもええねん。
セブン予算・・・743
来んでもええねん・・・墾田永年
語呂合わせの意味・・・「ウルトラセブン」は途中で予算が足りなくなり、後半になると怪獣の造詣がしょぼくなっていった。
しかし、ストーリーの素晴らしさで見事予算不足を補った。
墾田永年私財法、その名の通り、自分で開墾した田んぼは、永年、つまりずっと私財、つまり自分のものにして良いという法律を作りました。
こうして、土地と人民は天皇のものという公地公民制が崩れ、私有地ができていきました。
先走った解説をしますと、私有地はやがて荘園と呼ばれるようになりました。
そして、自分の土地ができたら自分の力で守らなくてはなりません。これが武士の誕生につながっていくのですが、それはまだ後の話。
その前に貴族の時代がやってくるのです。
オタクのコーナー
ウルトラセブンの予算不足は本当の話で、たとえば43話「第四惑星の悪夢」は、普通の人間が「ロボット長官」を演じ、たくさんの注射器を上から撮影してたくさんのミサイルに見せかけました。
まともな怪獣が出てこないわけですが、この作品は、機械に頼りすぎる人間社会に警告をした名作として有名です。
セブン予算が来んでもええねん。