世界連邦と国連の違い
世界連邦は国連とどう違うのか
今述べた問題(環境・テロ・紛争対策)のためには、国連というものが既にあるではないか、と言う人がいるかも知れません。
確かに、国連の目的は我々と共通する面が大きいです。
我々も国連を支持し、協力しています。
我々の運動の世界規模の母体であるWFM, World Federalist Movement つまり世界連邦運動は、国連の経済社会理事会にオブザーバー参加する権限を与えられています。
ただ、国連というのが、あくまで主権国家が主体です。そして、最近まで国家の主権が絶対視され、国家の内部については、「内政不干渉」ということが言われていました。
この現状を国内問題におきかえて譬えると次のようになります。
日本に中央政府や国会がなく、自治体しかないという状態を想像してください。
自治体だけでは解決できない問題があるのに、中央政府も国会もなく、市長さんや知事さんが集まって会議をしている。また税務署も警察も自治体のものしかない・・・それと似た状態が今の国際社会なのです。
しかも、国連の安全保障理事会では、御存知のように、5つの常任理事国が拒否権というものを持っていまして、この中の1国でも反対しますと他の14カ国が全て賛成しても何も決まりません。
私の塾ではこの5つの常任理事国を、「フロで愛してチュー」と教えてフランス・ロシア・アメリカ・イギリス・中国を覚えてもらっていますが、それはともかく、5つの戦勝国が特権を持っているわけです。
一方で日本やドイツなどの敗戦国については国連憲章51条や107条に「敵国条項」というものがあって差別されています。
日本やドイツがおかしなことをしたら、安全保障理事会にかけずに勝手に攻撃して構わないという、危険な条文が残っているのです。
最近は、内政不干渉の原則に例外が必要だという考えが生まれてきました。
まず、安全保障には国家そのものを守るという面もあるが、個々人を恐怖と欠乏から守るという「人間の安全保障」が必要である、そして、個々人を恐 怖や欠乏から守ることについては、それぞれの国家が第1に責任を負うが、その国家がその責任を果たす能力や意思を持たない場合には、国際社会が責任を負う べきだという考え方です。
これは我々が主張してきたことに近いものです。すなわち、国連が世界連邦に近づいていることを表しています。
オタクのコーナー
昭和の仮面ライダーと平成の仮面ライダーの違い。
昭和の仮面ライダーでは、悪の秘密組織による行動を警察もメディアも全く把握していなかった。
平成になって作られた「仮面ライダー・クウガ」や「仮面ライダーアギト」では、警察やメディアが把握しており、怪人たちを「未確認生命体1号」「未確認生命体2号」などと呼んでいる。
メディアは付近の住民に注意を呼びかける。
しかも面白いことに、正義の側の仮面ライダーまでが悪の怪人といっしょに「未確認生命体」扱いで、通し番号がついている。
ごもっともな話で、いきなり味方だと思う方が無理だ。
そのうち「未確認生命体4号(4で良かったかは覚えていない)は我々の味方かもしれない」などと判断し始める。
このあたりのリアルさは面白い。
今述べた問題(環境・テロ・紛争対策)のためには、国連というものが既にあるではないか、と言う人がいるかも知れません。
確かに、国連の目的は我々と共通する面が大きいです。
我々も国連を支持し、協力しています。
我々の運動の世界規模の母体であるWFM, World Federalist Movement つまり世界連邦運動は、国連の経済社会理事会にオブザーバー参加する権限を与えられています。
ただ、国連というのが、あくまで主権国家が主体です。そして、最近まで国家の主権が絶対視され、国家の内部については、「内政不干渉」ということが言われていました。
この現状を国内問題におきかえて譬えると次のようになります。
日本に中央政府や国会がなく、自治体しかないという状態を想像してください。
自治体だけでは解決できない問題があるのに、中央政府も国会もなく、市長さんや知事さんが集まって会議をしている。また税務署も警察も自治体のものしかない・・・それと似た状態が今の国際社会なのです。
しかも、国連の安全保障理事会では、御存知のように、5つの常任理事国が拒否権というものを持っていまして、この中の1国でも反対しますと他の14カ国が全て賛成しても何も決まりません。
私の塾ではこの5つの常任理事国を、「フロで愛してチュー」と教えてフランス・ロシア・アメリカ・イギリス・中国を覚えてもらっていますが、それはともかく、5つの戦勝国が特権を持っているわけです。
一方で日本やドイツなどの敗戦国については国連憲章51条や107条に「敵国条項」というものがあって差別されています。
日本やドイツがおかしなことをしたら、安全保障理事会にかけずに勝手に攻撃して構わないという、危険な条文が残っているのです。
最近は、内政不干渉の原則に例外が必要だという考えが生まれてきました。
まず、安全保障には国家そのものを守るという面もあるが、個々人を恐怖と欠乏から守るという「人間の安全保障」が必要である、そして、個々人を恐 怖や欠乏から守ることについては、それぞれの国家が第1に責任を負うが、その国家がその責任を果たす能力や意思を持たない場合には、国際社会が責任を負う べきだという考え方です。
これは我々が主張してきたことに近いものです。すなわち、国連が世界連邦に近づいていることを表しています。
オタクのコーナー
昭和の仮面ライダーと平成の仮面ライダーの違い。
昭和の仮面ライダーでは、悪の秘密組織による行動を警察もメディアも全く把握していなかった。
平成になって作られた「仮面ライダー・クウガ」や「仮面ライダーアギト」では、警察やメディアが把握しており、怪人たちを「未確認生命体1号」「未確認生命体2号」などと呼んでいる。
メディアは付近の住民に注意を呼びかける。
しかも面白いことに、正義の側の仮面ライダーまでが悪の怪人といっしょに「未確認生命体」扱いで、通し番号がついている。
ごもっともな話で、いきなり味方だと思う方が無理だ。
そのうち「未確認生命体4号(4で良かったかは覚えていない)は我々の味方かもしれない」などと判断し始める。
このあたりのリアルさは面白い。