世界連邦とは何か・2・塩浜の紙上講演会・9 | アトラス塩浜のブログ

世界連邦とは何か・2・塩浜の紙上講演会・9

塩浜の紙上講演会9
世界連邦とは何か・2

皆さん、本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。

前回は、世界連邦とは何か、本当にできるのかということについてお話しました。↓
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=954933151&owner_id=2663509

今回は、国内の世界連邦運動についてお話します。

1.4つの運動団体
お手元の資料にありますように、国内には、4つの世界連邦運動団体があります。

手元の資料
ア 世界連邦運動協会・・・民間における運動。全国約50の支部
イ 世界連邦日本国会委員会・・・超党派の国会議員約200名による運動
ウ 世界連邦宣言自治体全国協議会・・・自治体による運動
エ 世界連邦日本宗教委員会・・・いろいろな宗教家が宗派を超えて運動

ア+イ+ウ+エ=世界連邦推進日本協議会

長い名前で紛らわしいのが多くて、正確に覚えるのは大変です。とりあえず、民間、国会、自治体、宗教の4団体があると覚えておけば良いと思います。

皆さんが入るとすると、アの世界連邦運動協会に入ることになろうかと思います。本部は新宿区四谷にあります。
私はイの国会議員による運動の事務局長をしている次第です。


2.世界連邦運動団体の強みと弱み・・・まず弱み
まずは弱みというか、今後の課題ですが、
①若い人をもっと増やすべきである
②金が足りない
ということにつきます。最近、会議ではそんな話題が多いです。
この運動をやっている人の多くは、実際に戦争を体験し、「戦争はもうこりごりだ」と実感している世代です。
80代、90代は当たり前。皆さんは私をおっさんだと思っているかも知れませんが、私なんか孫みたいなものです。

お金については、私はかつて「ニュースプラスワン」とか「銭形金太郎」などのテレビに出て、散々「金は人間の心をだめにする。生きていくに最低限の金さえあれば、それ以上はない方が良い」などと言っていたものです。
が、この運動に関わって、金の大切さを感じています。
もっと金を稼ぐ方法を身につけておけば良かったと痛感しています。
今、世界連邦の活動としてやりたいアイディアはたくさんあります。が、今常駐のスタッフが1名しかおらず、休日も返上して働いています。過労死しないか心配です。他に週3回来るパートが1名。

時々、「世界連邦のために働きたい。雇ってくれ」と言ってくる人がいます。
恐らくは、世界連邦という壮大な夢のためならば、普通のサラリーマンの給料の7,8割でも構わないという純粋な気持ちで来ているのだと思います。
が、残念ながら、その程度の額さえ出せない。
今、せっかく世界連邦に関心を持ってくださる人がいても、
「できるだけ時間の自由が利く仕事に就いていただき、空いた時間で手伝ってください。交通費くらいは払います」としか言えません。

こちらも人手が足りない。
一方では世界連邦のために本気で働きたい人がいる。
にもかかわらず、お断りするしかないという現実があります。

皆さん、がっかりするかも知れませんが、恋愛でも市民運動でも、先に自分の問題点を明らかにした上で、それでもやるという人にだけ来てもらうのが私のやり方です。

3.世界連邦運動の強みと弱み・・・強み

難しい課題が残されていますが、しかし、よくよく自分たちを見つめてみれば、他にはない強みがあることも事実です。

①国会の事務所
まず、国会の中に独立した事務局がある。
政党という枠組みを超えて、ある目的のために結成されたグループを「議員連盟」と言います。
世界連邦日本国会委員会は議員連盟の中で一番古いものだそうです。1949年にできました。
普通は、議員連盟というのは、その会長の議員の事務所で議員連盟の事務を行います。
今、森山真弓衆議院議員が会長なので、私はよく森山さんの秘書だと間違えられます。

私も「選挙を手伝え」とか、「パーティ券を売れ」と言われたらどうしようと思ったものですが、政界での争いとは全く無関係に、独立した事務所の中で世界の恒久平和を追求することができる。これは素晴らしい形です。

最初の数代の会長は衆議院議長がやっていました。
恐らく、日本がまじめに戦争の反省をしていた時代に、かなり力を入れていたのでしょう。

②与党にも野党にもパイプがある
平和とか人権についての活動をしている団体はたくさんありますが、ともすると野党とばかりお付き合いしているところが多いと思います。

我々は、自民党から共産党まで、超党派でやっています。
おかげで、あちこちに気をつかわなければならないという面もありますが、実際に国会での決議とか条約成立のために動くことができる。

後に詳しく話しますが、日本がICCという国際法廷に加盟するにあたって、いろいろな市民団体が活動していましたが、実際に国会議員に対して現実的な働きかけをしたのは我々だ・・という自負は持っています。

また、こんなことがありました。ある市民団体が、軍縮に関することで賛同する国会議員を集めていた時、「民主党議員ばかりで、自民党議員が1人もいない」と困っていました。
そこで私が森山会長を紹介しました。
「こんな風に先に民主党議員ばかり集めたら、自民党は誰も入れないわよ」
「おっしゃる通りで、そこで、最初に森山先生のお名前をいただけたらと思いまして・・・」
「しょうがないわねえ」
というようなやり取りがありまして、賛同人になっていただき、更に軍縮に詳しい自民党議員にも連絡してもらえました。
この軍縮についての条約については、その団体が長年取り組んできたもので、今年12月に調印式の予定です。わが団体も0.1%くらいはお役に立てたかな、と思っています。

こんな形で、国会に事務所があり、与野党につながりがあることは、どんどん生かしていきたいものです。
(つづく)

お知らせ
10月25日、世界連邦運動60周年記念大会が国連大学で行われます。
国連大学は当日いきなり行くことができないのが短所。事前申し込みが必要です。(私は国連大学で行われた行事に当日行って入れず、むだ脚を踏んだことがある。)
詳しくは
第27回世界連邦日本大会実行委員会事務局 
電話 03-3353-4341
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-23  FAX 03-3353-9300  
電子メール axiomta@gmail.com


オタクのコーナー
ある番組で小倉優子さん、西川史子先生といっしょになった時、私は大好きな美少女小倉優子さんをさしおいて、西川史子先生にアタック。
西川史子先生のように金のことばかり言っている人が、市民運動に目覚め、世界連邦運動に協力してくれたら最高である。西川史子先生を変えることができれば他の人だって変えることができる・・という野望を持っての挑戦だった。