おすすめの本・3 検証「食品」の闇
おすすめの本・2
リヨン社 小藪浩二郎著 検証「食品」の闇 -初めて明かされる食品添加物の真実―
1300円+税
合成着色料、合成保存料などの問題点に触れた本は多いが、この本は、検査や表示の盲点が書かれているのが特色である。
例1 合成デンプン
デンプンなんてのは化学式が決まった1種類のものだと思い込んでいたが、天然のデンプンに化学反応を加えていろいろなデンプンを作っているのである。
ブドウ糖がたくさんつながったものに、他の化合物が結びつく場所が3通りあり、何種類ものデンプンができる。よく使われるのが主に11種類。表示義務もない。
例2 添加物自体の安全検査は割と厳しいが・・・・
添加物の安全審査はかなり厳しいらしい。
が、添加物を合成する過程で、他の化合物もいろいろできるのに、こちらが審査されていない。また、添加物と食品が合わさって何かが合成されたり、調理過程で別の化合物ができる可能性があるのに、こちらは審査されていない。
水道水と塩素から発がん性のトリハロメタンができることがあるが、これと同じように、添加物そのものが安全でも、それが食品や調理法の影響で新たな物質を生む可能性がある。
例3 表示の盲点
いろいろな添加物をひっくるめて「乳化剤」「香料」「軟化剤」などとして数を少なく見せかける。このような一括表示が14種類も認められているのが問題。
他に、「タンパク加水分解物」「トランス脂肪酸」の話など。
ついでに化学の勉強にもなる。おすすめ。読みやすい。
オタクのコーナー
ゼウスという名前のプロレスラーが、自分の胸にフライパンを押し当て、フライパンをつぶしてしまうというデモンストレーションをやっている。
私もやってみた。
あれ?これ、多分私にもできるぞ。
「多分」とあいまいな書き方をしたのはなぜか。
やってみたら、あまり力を入れないうちに割とすぐフライパンが曲がり始め、「これ以上
やったらフライパンがつかえなくなってもったいない」と思ってやめてしまった。
というわけで最後まではつぶさなかったが、感触では98%の自信で、私でもできる。