こんにちは、天弓紘明です。

 

今日は久し振りに自転車で遠出して、模型店に行ってきました。ちょっと石粉粘土が気になってアマゾンでニューファンドを検索したら、大幅な値上げ+送料だったので驚いてしまい、近所の模型店では取り扱っていない商品なので遠くの模型店に視察に行ってみた次第です。

 

そもそもネットで調べてみたら、ニューファンドを販売していたアートクレイというメーカー名だか何だか分かりませんが、解散してしまいボークスというメーカーがそのあとを引き受ける形になっているのだそうです。どういうことなのかはよく分かりませんが、万年塗料皿を作っていたメーカーが倒産したので、クレオスがそれと同じ商品を引き継いだ。とかと同じような話しなのかと思われます。

 

何にせよ安価で使い勝手が良い石粉粘土なので、多少の値上げは世情の具合で仕方ないにしても送料が発生してしまうとなると、どうしても割高感は払しょくできません。大手の通販サイトはどこも送料が発生してしまい、結局、商品は安くても送料が600百円前後となると、おいそれとは手が出ないのが実情です。プロの原型師さんはポリパテでフィギュアを作るのが常なのかもしれませんが、私にはポリパテのあの激臭の中でコツコツと作るのは考えられないのですが、そういえば以前見たテレビ番組で、原型師さん達が働いている現場の様子を思い起こすと、防毒マスクをつけながら作業をしていたのでプロの方々もやはりあの臭気には堪えがたいものがあるのかもしれません。

 

まあ、私は粘土の方が色々と小細工ができるので、上手いか下手かは別としてもフィギュア制作は絶対的に石粉粘土派です。

 

しかし、これからニューファンドが手軽に手に入らなくなるとなると、なんだか寂しくなってきます。ボークスさんの頑張りに期待ですね。

 

何んというか、石粉粘土を常用しているアーティストさんは、この状況をどうとらえているのでしょうか? 素材が安定的に安価で手に入らなくなると、色々と不都合だと思うのですが気になりますね。

 

模型店の店員さんと少しばかり雑談を交わしていたら、現在のプラモデル業界の展開が少し暗い未来を予感させる気配を感じてしまいました。

 

私の情報収集能力が足りていないのかもしれませんが、自動車や軍艦などのキットも、ガンプラのように組み立てが接着剤いらずのスナップフィットになりつつあるのだそうです。確か、フジミ模型の軍艦模型にはそういうシリーズがあったように記憶していますが、自動車模型もそういう展開になっているとは思いませんでした。

 

プラモデル作りの最大の難敵は毒性のある臭気にあるのですが、集合住宅に住んでいるユーザーの方々やプラモデルに新規参入するお子様たちのためにプラモデル作りを気軽に楽しめるような配慮を、ガンプラの様に作りやすくする配慮をしなければならないのだそうです。

 

ガンプラも確かに初めて作る方用に、HGでさえもパーツ数は増えはしますが未塗装でも楽しめられるようにパーツの成形色が細かく別パーツ化されていてストレート組でも高い完成度になるようになっているのが現在のガンプラなのはもはや常識です。この流れの源流をたどると、逆襲のシャアのキットあたりから始まっているのではないかと思います。スナップフィットになったのも確かこの辺りからだったと記憶しています。私が中学生の頃あたりなので35年前の話しになりますね。

 

数年後の劇場版F91が封切られた後に発売されたF91のキットを買いましたが、少し当時としては割高ではありましたが(1400円くらいでしたっけ?)肩のパーツにあらかじめ赤の成形色でF91の文字が表現されているのには驚きました。

 

そういえばOVAの0080ポケットの中の戦争の時のキットも俊逸でした。一番記憶に残っているのは、ハイゴッグの腕の難易度が高かったでした。が、HGUCでキット化されたハイゴッグはボールジョイントで別パーツ化されていて作りやすくなっていました。これは革命的な出来事でしたね。

 

塗装派の私としても実は、こういった色プラ化は歓迎です。もちろん全てのパーツが白の成形色でも構わないのですが、色がついていた方がパーツを見分けやすい。という効果がありまして、これが割と便利なのです。

 

ただ、ガンプラの発展に大きく寄与したABSは、ちょっといただけません。確かに有効な素材ではありますが、塗装に大きな制約がかかってしまいますので困ってしまいます。もうガンプラはABSなしでは語れないようになってしまったが故に色が塗りづらくなってしまいました。

 

そんで、模型店の店員さんが見せてくれたHGのキットを見ると説明書も色付きで印刷されており、昔のスケールモデルのような読解力が求められるような難解な説明書とは全くの無縁です。

 

企業も売るのに努力しているのがひしひしと伝わってきます。

 

ただ、難点を一つ挙げるのであれば模型はスナップフィットではない方が、製造メーカーさんにとって、よりカッコよくより楽にキットを製造できるのではないのか。と私は思っています。特に例をあげれば、MGガンダムのコアファイターが、ちょっと小さいように思うのですが、これは接着剤なしでも作れるようになっているからスペースの制約のせいではないかと感じます。実際、どうなのかは知りませんが、そんな気がします。

 

時代の流れは仕方あrませんが、プラモデルを売るための工夫なのだと思うと多少なりともしょうがないのでしょうね。

 

そんなこんなで、今日は終わりにしようかと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

それではまた。

          天弓紘明