こんにちは、天弓紘明です。

 

つくづく、機械にフリマわっされている天弓紘明です。

 

超音波洗浄機ではデカールをやられ、食器乾燥機ではボディが縮むだり歪んだりと、まあとにかく模型製作が便利になるように買った商品でかえって、作品を時にオシャかにしたり、デカールが砕けたりで踏んだり蹴ったりです。

 

さて、今回、粉砕したマークⅡのボディをどうにかするべく、ギャンブルで上記の写真のように、フジミ マークⅡ(GP61)と銘打ったキットを2000円弱で手に入れました。

 

フジミ模型では、新しく新金型て面白そうなギミック満載のマークⅡが売られていましたが、ちょっと手に入れるには値が張る。

 

という思いで、このキットでおそらくは金型が使いまわされているであろう。と予見してポチってみてすぐさま届いてみたら、ボディはシャーシにしっかりとハマっています。ここまではギャンブルが当たったと勝ち誇りたくなりましたが、どうも良く見ると、インチアップシリーズのNo.91、つまり私が作っている八の字の後継機版ともいうべき内容でした。ボディも同じならば、シャーシも同じなのです。良く見るとアマゾンの写真では気づかなかった、八の字シャコタン仕様と銘打っています。

 

キットをざっと見ると、ホイール違い面白改造パーツがついていないだけで、あとは全く同じシャーシが入っていました。

 

 

上手いことボディとシャーシがハマりました。

 

現行で売られているがおそらくは製造中止になりそうなキットですが、メーカーのパーツ゚在庫にはもしかしたらボディは残っていたかもしれません。

 

果報が寝て待てなかった末に打ったギャンブルでしたが、言い訳として挙げるならば、パーツの値段と手数料、キャッシュディスペンサーで送金する面倒さと更に届くまで待つ時間を考えると、2000円弱で手に入った今回のこのケースにおいては、一期一会が基本なプラモデル作りの禁を破ったかっもしれませんが、ここはシャーシから作り直す方向で話を進めたいと思います。

 

ただし、ホイールはデザインがお気に入りなので使いまわすつもりです。

 

バカげた話になってしまいましたが、まだ、やり残す機会が得られたのがありがたい話なので、しっかりと作っていこうかと思います。

 

さて、今回の一件の元凶となった食器乾燥機は、1分30秒くらいかければ十分なくらい熱を持つようなので、引き続き使っていこうかと考えてしまいますが、やっぱり怖さもあります。いろいろ経験値をあげていく上では、この手のミスは必要なのかもしれませんが、賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶとは言いますが、太平洋戦争の時に日本海軍は戦艦「大和」「武蔵」をはじめとする長距離打撃艦を秘密兵器として作っていましたが、これは、日本海海戦での洋上決戦でロシア艦隊を打ち破った歴史があるから太平洋戦争でも戦艦や重巡洋艦同士の艦隊戦が行われる。という妄想に捉われて、結局は大和も武蔵もまさかの航空機による制空権を握ったアメリカ海軍の爆撃に対して手も足も出ずにほとんど活躍できずに撃沈してしまいました。

 

大和も武蔵も自慢の主砲の有効射程距離は30㎞から40㎞くらいで、天気が良い日でも標的艦への命中率は3%くらいだったらしいですが、航空機はその十倍離れたところから爆撃できるので役に立たないのは明白です。

 

時代が戦闘機による制空権を握った方が勝つ。という当時は気が付かなかった事実に気づいたところがもう遅く、せっかくの空母たちも載せる艦載機が無いからおとりに使って結局、その作戦にひっかかったアメリカ海軍に初めて大和の主砲が炸裂できると思ったら謎の反転。ここまで強大なアメリカ海軍と何とかやっていけたのは、航空機の力によるところが大きいと日本海軍も気づいていたはずです。でもミッドウェイの海戦では、指揮官のまずい采配で大敗北を喫してしまいました。

 

大和は主戦場のはるか後方150㎞に布陣されていたのだから可笑しな話です。ここにおいてもまだ、日本海軍の来たるべき艦隊決戦という妄想のために戦艦を温存しているのですからね。

 

これが日本海軍の歴史に学ぶの精神なのでしょう。日本海海戦の勝利がこのような形で弊害がでてしまうのですから。

 

このくだりは、東郷平八郎の航海日誌に書き記してあったようです。日本海海戦は捨て身の作戦がたまたま成功して勝てたが、今後、この勝利が日本を敗北に導くのではないか? てな感じの憂いは当たってしまったようです。

 

日本は歴史に学んでしまった。という結果に終わってしまったようです。

 

よく山本五十六が戦死しなければ、、、という小説はありますが、結果的に日本海軍を敗北に導いた作戦では、まだ、山本五十六は存命でした。物語としては、諸葛亮孔明みたいに山本五十六が奇策を弄してアメリカ軍をケチョンケチョンにやっつけるストーリーが主のようですが、ただの幻想でしかありません。アメリカ軍だって策を弄するし、何よりも情報収集能力はアメリカの方が圧倒的に優秀でした。戦後、日本の暗号は筒抜けだったのを知らされたという話を聞いたことがあります。

 

つまり、諸葛亮孔明の策も筒抜けなわけですからね。

 

なので、歴史に学ぶのは確かに正しいのかもしれません。勉強も将棋でも囲碁でも、過去に研究者が培ってきたものを学ぶのは大切な行為です。特に勉強は過去に生み出された知識を悪く言えば盲目的に信じられる素直な人間が優秀と言われます。私は、とくに国語は若者を上手い具合に思想教育をする手段でしかないと断じ、実用的な漢字の習得に力を入れてきましたが、歴史だけしか学んでいない人間に何ができる。とタカをくくって人生の敗北者になってしまいました。

 

でもプラモデルにおいてもプロモデラーの作例やノウハウを学ぶ方が速く上達するでしょうが、結局、経験が最後に物を言うのではないのか? と思う場面はいくらでも出てきます。

 

諸葛亮は苦労人の劉備が残した、馬謖は実力以上に言葉がすぎるから大事な役につけないように。という忠告を無視して街亭という要所に馬謖を配置してしまい、泣いて馬謖を切る羽目になったのは有名です。

 

何ごとにも偏らず。知者も愚者も同じ穴のムジナというか、どっちに偏っても良くないという典型だと思います。

 

なので許される範囲内の失敗は若いうちにどんどんとするべきでしょう。そこから学べられることも多くあると、私は思います。常にやることが完璧で、一度もミスをしない人間は、失敗した時の上手い失敗の仕方が分かりません。

 

という訳で、私は失敗の多い人間んだけどそれでいいという伏線を張りました。今後の私の失敗たちをどうかご覧になっていただきたく存じます。

 

100個作って99個ダメでも1個くらいはいい作品ができればと思いつつ、今日も始まります。はてさてどんな一日になるのか楽しみです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

それではまた。

          天弓紘明