こんにちは。天弓紘明です。

 

手間をかけたRX-7が取返しのつかないミスで事実上の敗戦となってしまって少なからずショックが心の中で消化できずにいます。

 

私がプラモデルを作っている理由は、人生の勝ち組、負け組の2択で仕訳けられた場合、負け組に属する人間なので負けず嫌いな私はささやかな勝利という美酒を味わいたいからです。

 

基本的にプラモデルというのはプロの方はともかく、私のような素人のモデラーの大部分は自己満足を得るために作っているものなのだと私は考えているので、仮にガンプラを組む場合なんかでは、無塗装派のモデラーの方々の場合、いわゆるパチ組みで完成させてスミ入れするだけで大満足できるモデラーが多数いるかと思われます。MGガンダムの発売以降もう20年くらいたつ中で、ガンプラはモンスター級の進化を遂げ、ストレートに組むだけでも合わせ目消しなんかもやらず塗装しなくとも高い完成度を体感できるほどになりました。

 

 正直、私程度の腕前では最近のMGやRGなんかのキットを作るのに面倒な表面処理をせずともストレートで作られ、せいぜいスミ入れペンでスミ入れしただけの作品より、色々と手間をかけて塗装しても完成度はそれほど変わりません。こうして、ブログを書くようになって工作過程をただモサモサと写真にあげたりしているので、読んでくださっている皆様方にもそのあたりは伝わっているのではないでしょうか。

 

 私は結構自分の時間があるので、プラモデルは時間をかけて表面処理をしたり、合わせ目消しをしたり、時にスジボリを入れたりなんなりをして、オリジナルな色を使って塗装ができますが、今現在、私の同世代の一般的な男性は、仕事、子育て、家族サービスなどで自分の時間が持てず、でもプラモデルは作りたい。というモデラーの方はストレートにパチ組みで満足。という方向で自己を満足させているのでしょう。

 

 そのへんをバンダイさんも分かっているのか、最近のガンプラの傾向は、塗装派にもそれなりの配慮はされているものの、無塗装でしあげるのが前提になっているように私は感じています。

 

 特にABS部品の使い方は、具体的な例をあげるとHGUCゲルググなんかはシールドが型の関係なのかABSで成型されているために塗装派にとってはかなりの難所ですが、塗装しないのであればそんなの関係ねえ。です。

 

 色んなギミックを見るにつけ、塗装派泣かせの作り方になっていたりするのもガンプラの特徴になってきました。MGシャア専用ゲルググ2.0の膝関節の内部フレームはABSで構成されていますが、膝を曲げるときにABSを水性塗料で塗装してみたら上手く曲がらなくなってしまって部品注文した苦い経験もあります。バンダイさんの相談窓口の人に聞くと、バンダイはABS部品に塗装は推奨していません。と言っていたので、もはやABSは私にとってはキットのギミックの表現の幅は広げたけれども、無用の長物でしかない存在になり果てました。

 

いまやガンプラのキットそのものも手に入れるの値が張るばかりだし、宇宙世紀もののMSのキットの再販率は特にZZガンダムに登場したMSは絶望的にありえないようなので、ドーベンウルフとか欲しいけれどもすぐに手に入れるにはバカみたいな金をかけないといけない世の中です。

 

私は何かをやるモチベーションは、かつての自分よりも技術が向上している自分を実感したいからなので、それを満たすためにはとにかく手を動かして完成させる。という工程は必須です。それも数をこなさなければ技術は上がりません。だから、皮肉めいた物言いになりますが、パチ組みで満足。なのだとしたら技術が介入するのはせいぜいゲート処理をしてスミ入れしてくらいしかなく、まあ、ウェザリングをする。というセンスが問われる高等なやり方で無塗装でもガンプラならばリアルな作品に仕上げることも可能ですが、とりあえずゲート処理すらしないでガンプラを作ったならば、何千円もするガンプラも半日も持たずに完成してしまうでしょう。

 

何をもって完成とするかは個人の勝手ですが、私にはそんな贅沢ができるほどの財力はありません。だって、技術を向上させるためには数をこなさなければいけませんが、そんなに簡単に完成認定してしまえば、次のキットをまた何千円も出して買わなければなりません。次々とです。

 

だから、私としては無塗装派のモデラーに標準を定めつつあるやたらと値の張るガンプラからは撤退しました。以前のブログに書き記したとおりです。

 

ガンプラはプラモデル初心者の方には極めて親切です。説明書からして理解しやすくできてますし、ランナーからパーツを切り離す作業もパーツの配置が分かりやすく配置されているため、組み立てるのもスムーズにサクサクと進められます。ですが、何にせよ値が張るし品薄でもあるため、本来、子供向けのプラモデルであるはずなのに、今となってはある程度金を持っている大人の人しか入門できません。なんか知らないけれども再販するキットの情報も新しいキットが発売する情報も子供が耳にする頃には、そういう商売をしている人たちに買い占められているからです。

 

これはバンダイさんのせいではありませんが少子化が進む中、子供に優しいキットを供給できなければ将来的にはプラモデル業界そのものが衰退してしまいます。

 

これは、プロ野球にも通じますが、磯野カツオ君たちも今や遊びに行くときにはバットとグローブではなくサッカーボールを持っていく時代になってしまっています。

 

高校野球も名門校でなければ一つの学校でチームを作れる高校は少なくなっているのですから、さっさと強制丸坊主が嫌で野球から離れる学生をつなぎとめるように配慮しなければ甲子園出場の栄誉だけでは野球少年はいなくなってしまうのが透けて見えてしまいます。

 

日本のプロ野球の質を下げない様に対策を練ってほしいですね。

 

プラモデルに話を戻しますが、なんだかんだで私はガンプラを卒業しました。多分、今後は車か軍艦かたまにちょっと脇道をするキットしか作らないかと思います。

 

なるべく数をこなして量産できるようになりたいです。だから、失敗続きですがこのスープラはどんな形であれ完成させたいです。

 

初心に帰って、まずは技術自慢を目指すのではなく、プラモデル作りを下手でも失敗作でもいいから、それなりに見られる作品を作れるように頑張っていきたいと思います。

 

何を悟ったのかというと、プラモデル作りに限らず、何事も忍耐を楽しむくらいの気持ちでいないと失敗からは何も学べない。っていう訳です。

 

いくつになってもチャレンジ精神は失いたくはない。と思う次第でございます。

 

なんだか良く分からない文章になってしまいましたが、私は名文家では無いくせに文章を書くのが好きなので、なるべく毎日、ブログを更新できるようにするのも一つの目標でもあるので今後とも読んで頂ければ、私の心も満たされます。

 

天弓紘明に清き一票をぜひとも入れて頂きたく存じます。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

それではまた。

             天弓紘明