思わぬ収穫ができたところで急いで宿を目指すが、ポツリと頬に雨粒が当たった。
とほぼ同時に大量の雨が降り出し辺りが一瞬で川の様になってしまった。
30年間生きてきて初めての経験である。
降る雨で溺れそうになった。
股間に直撃すると捥げそうになるシャワーのレベルを100とすると、2万である。
全身ずぶ濡れになりながら午前2時ごろ宿に到着。
まだ寝る訳にはいかない。
本日の戦果を見ていこうではないか。
ジャコウアゲハ 2頭
ヤエヤマカラスアゲハ 3頭
クロアゲハ
シロオビアゲハ
イシガケチョウ 2頭
イワサキタテハモドキ
スジグロカバマダラ
メスアカムラサキ
シンジュサン
ヤエヤママダラゴキブリ
イシガキクワカミキリ 2頭
ナナホシキンカメムシ
アトキリゴミムシの一種
リュウキュウクロコガネ
そしてライトfitで採集したアオドウガネとヒゲコメツキ。
いや待て、これはヒゲコメツキではない。
回収したときは良く確認していなかったためヒゲコメツキだと思っていたが改めて見るとクシヒゲムシではないか。
本州ではかなり珍しいとされる昆虫だが、石垣島ではどうなのだろうか。
さすがセルヴォランお手製のライトである。
明日回収する残り二つのライトfitにも期待が持てる。
この日の疲れを取るために午前4時、3時間の睡眠をとることにしよう。
・二日目・
時刻は午前9時。
3時間の睡眠をとったが普通に無理だ。
疲れは取れないし、過去に痛くなったことがない箇所が痛い。
という訳でもう2時間寝かせてもらった。
今日で最終日。
昨日に続きなるべく多くの種類を採集したいところである。
時間的な問題と残り二つのfitを回収する都合上、前日一番最初に行ったマダラチョウのポイントへと向かった。
ちなみに半壊しているママチャリは返却して地域のレンタルサイクルを借りることにした。
電動自転車である。
昨日の辛さはなんだったのだろうか。
約半分の時間で目的地へと到着した。
昨日は見られなかったベニモンアゲハを採集。
オオゴマダラも現れたが一生高い所を滑空しているため網が届かなかった。
この日も順調に鱗翅を採集しながら遂に仕掛けたfitが見えてきた。
このトラップは漏斗状に加工したクリアファイルの先にジップロックやプラコップをはめ込んでいる。
深夜の土砂降りのせいであろう。
ジップロックは縁日の金魚すくいのポリの様になっていた。
中を確認するとそこそこ大きな黒い虫が泳いでいる。
この辺りは沢沿いの為、水生昆虫は入るだろうが、真っ黒なのでガムシだろうか。
いやオキナワコカブトだ。
普通に嬉しいではないか。
見た目は本州のコカブトと変わらない様な気がする
シロアリの巣に仕掛けたfitも回収したが、シロアリの巣が無くなっていた。
これも昨晩の土砂降りで流されてしまったのであろう。
好好蟻性のセルヴォランはガッカリしているだろう。
レンタル自転車のバッテリー残量が少ないためポートに戻る。
フル充電された自転車を借りて次のポイントに向かう予定であった。
しかしなんとポートに置いてある自転車は全てバッテリー切れだった。
悔しくもここで終了のお知らせだ。
もうここからは虫なんて出てこないのでこのブログも終わりにしよう。
エピローグ
今回の反省点を挙げるとするならば、まず学生の頃に車の免許を取得しなかったことである。
自転車で石垣島を周るのは無理である。
総移動距離66キロメートル。
一泊二日を自転車と徒歩でこれだけ移動したなら頑張った方だろう。
ただ目星を付けた箇所は半分も制覇できなかった。
車さえあれば最も遠いポイントでも約20分で行けることを考えればやはり自転車は効率が悪い。
そして次に植物に疎いこと。
これも大きな敗因である。
本州とは全く異なる環境ではどの木を見たらどの昆虫がいるのか検討が付かない。
この辺りは自分の努力でどうにでもなるであろう。
今回採集できた昆虫は
23種類
悔いが残る結果にはなってしまったが可能性はまだ感じられた。
ぜひ車を運転できる方、何でもしますので一緒に着いてきてくださいお願いします。
〜完〜


