ご無沙汰でございます。
・・・と言っても、1年近く更新をさぼっていましたゆえ、最早訪れる客もなく。
まあ、所詮日乗。またぼちぼちと更新して参ります。
故あって暫時閉門蟄居していたところ、相棒Kより沖縄行の誘いがありまして、久々に苫屋を離れることに。
普通、沖縄と言えば、海!となるのでしょうが、天保銭の場合、城!となります。
沖縄には百名城のうち3つがあり、首里城以外の2つは未踏だったものでして。
まだ泳げるシルバーウィークの沖縄でのっけから城巡りを強行です。
貿易港・屋宜を見下ろす丘陵地に立地した連郭式の山城で14世紀後半から築城され、15世紀半ばに完成。沖縄のグスクの中では最もよく遺構が残っているとのこと。
100年近くの間、築城・増築が行われたため、郭の石の積み方が年代によって異なるのも特徴だそうで、入口から最初に目にする三の郭は最も新しい「あいかた積み」という技法が用いられています。
こちら二の郭は中期の技法である「布積み」によるもの。
このほか南の郭一体は初期の技法である「野方積み」が用いられています。
二の郭が顕著なのですが、城郭に曲線が用いられているのも本州の城とは異なり興味深い。
北の郭内にある大井戸(ウフガー)。
西の郭にも夫婦井戸(ミートゥガー)と呼ばれる井戸があるのですが、城郭内に井戸を確保しているのは、グスクとしては特徴的とのこと。
本州の城に馴染んできた天保銭にとっては、逆に水源のない城と聞いた方が意外に思ってしまいます。
グスク内にはこのほか御嶽(うたき)という拝所も数多く存在し、本州の城とは少々異なった使われ方をしていたようです。
やはり「城」と「グスク」は似て非なるものとして考えた方がいいのでしょうかねぇ。
久しぶりに訪れましたが、やはり城跡は面白いものです。
・・・炎天下でさえなければ。