少々、早めに出立し、途中、芝の増上寺さんへ。
流石に連日30度を超える猛暑とあって、土曜日にもかかわらず、お寺さんの周りも閑散としております。
千体地蔵尊の脇を抜け、西向観世音菩薩を参拝。
優しく、気高かったはずの魂に想いを馳せる。
参拝中、ふと目に留まった法然上人のお歌の石碑
池の水 ひとのこころに 似たりけり
にごりすむこと さだめなければ
・・・さて本題。
このところ、大入り満員を続けていた松之丞さんの会も、ここに来て夏枯れか久々の当日券あり。
とは言っても終わるころには8~9割の入りでしたから、しっかりと根付いてはいるのでしょう。
この日の演目は
新作講談「怖い話・改」
源平盛衰記「青葉の笛」
慶安太平記「秦式部」、「戸村丹三郎」
新作はネタおろしとのことでしたが・・・試行錯誤の時期なのでしょう。オチで終わるという形は落語?と思ってしまいました。もっとも講談と落語の境界を超えてしまうところが持ち味の方ではあるのですよね。
古典のほうは、最近、何か開眼されたそうで。
元々、古典の地力はある方だと思っているのですが、確かにここにきて、以前より、腑にすっと落ちてくる感じはします。
百席も残すところ5回ほど。
できれば最後まで見届けたいものです。