昨日はようやくの夏休み。


久方振りに愛山先生、喬太郎師匠の二人会に行って参りました。


相変わらずの予約なし。このところ涼しくなってきたとは言え、まだ日中屋外で佇んでいると汗ばむ中、お江戸両国亭の前に30分ほど並んでの入場。


お客に高齢者の多い業界ゆえ、何時か誰か倒れるのでは・・・と心配になってしまいます。暑さ寒さの厳しい折はずらしていただきたいものですが、売れっ子の喬太郎師匠ですから中々難しいのでしょう。


この日の開口一番は今の円楽師匠のお弟子さんの三遊亭楽天さんで、演目は“牛ほめ”。前座さんらしく教科書通りといった感じ。


続いては、この会の常連、神田春陽先生で“海賊退治”。こちらもあっさりと終わらせメインのお二人へ。


まずは喬太郎師匠が登場し、“夫婦に乾杯”を一席。久々に真打の落語を聴きましたが、やはりこの方は凄い!堪能させていただきました。


続いて登場の愛山先生は“小夜衣草子”。この日は8月の開催とあって怪談物の趣向だったようで。笑いの渦に巻き込まれた客席を一瞬で正統派の講談の世界に引き込んでしまう手並みは、こちらも流石に愛山先生といったところ。


仲入後は攻守交替で愛山先生から。演目は新作の“講談私小説 涙のほくほく線”。まさに硬軟自在で場を温めてくれます。


トリは喬太郎師匠の“死神”。巨漢の喬太郎師匠がギスギスの死神に見えてくるのだから不思議なものです。やはりたまには一流の真打の落語も聴かねばなりません。


愛山先生のブログにあった通り、実に贅沢な暑気払い。


少々、暑い思いをして炎天下に並ぶの致し方ないことのように思えてしまいます。