天保銭日乗-黒門町本牧亭
本日は、上野の黒門町本牧亭の講談定席へ。

本牧亭は安政4年から続く創業150年の講釈場と日本料理の老舗とのことで、天保銭は初見。

前回のお江戸日本橋亭のような感じかと思っていたのですが・・・。


少々出遅れ、到着したのが開演の15分前。中に入ると前座の真紅さんは既に終わっていて、松之丞さんの真っ最中。演目は「慶安太平記」で、牧野兵庫が血判状に名を連ねるくだり。


会場は20畳くらいの広さで、料理屋の広間に高座をくっつけた感じ。今まで経験した中で最小スペースです。高座も近く、釈台の上が見えそうな程。

最終的には10数人の入りになっていましたが、入った時点では、お客は4~5人の入り。とりあえず邪魔にならないよう、手近にあった座布団に着座。あまりの近さにガサガサ動くのも演者の邪魔になりそうで、松之丞さんの高座は鞄もコートも身につけたままで拝聴。


本日の出演者と演目は以下のとおり。


紅葉さん 「白子屋政談」

阿久鯉さん 「水戸黄門記」

陽司さん 「原田雅彦物語」

愛山先生 「高野長英 獄中記」

鯉風先生 「西遊記 通天河の段」

松鯉先生 「源平盛衰記 扇の的」


このうち、阿久鯉さんと松鯉先生は初見。

阿久鯉さんは前が早めに降りたということで、梅の話から東京大学総合研究博物館小石川分館のダチョウの骨格標本の話へと長めのまくら。さすが真打、面白かったです。

松鯉先生は、今回のお目当。さすがに大看板。雰囲気からして違いました。


落語だと大抵の演目は覚えているのですが、なにぶん講談は素人なので、連続物は前後の部分が見えないものもあるのを痛感。少し勉強した方がより楽しめるかなと思った次第。