ヤフーニュースでも出てましたが、
最近よくニュースで耳にする
「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)」が気になり、
ちょっと調べていました。
何が原因で世界経済が直滑降を下り降りるような
事態になってしまったのか?
いろいろと調べた結果、、、
これまで十数年を泡のうえで生活してきたんだなぁと
痛感してしまいました。
正直、将来に対してかなり不安を覚えています。。。
CDSとは簡単にいうと、
倒産の可能性の高い企業に融資している金融機関の
債権を保証する保険みたいな金融商品なのだそうです。
これだけなら良く分かりますし、まぁこういう仕組みがあれば
金融機関も安心だよなぁ・・・と思います。
しかし、今大問題になっているのだから
健全な利用はされなかった訳です。
・・・
基本的に生命保険などは、
支払の可能性が低いから成立する金融商品です。
極めて稀な例として、
9.11のWTC崩壊による建物保険の債務で
複数の保険会社が破綻したというのがあります。
保険会社もまさかWTCが崩壊などする訳がないと
思うはずなので安定的保険料収入が得られる
良いお客様だったはずです。
結果的には、悲劇的な出来事により
保険の支払(債務)が発生してしまい破綻を
余儀なくされました。
支払力もないのに、WTCの保障をしたのが
悪い気もしますが確立論から言えば不運だったと思います。
今回のCDSによる問題は、このレアケースを
逆手にとったような収益構造をしているように思います。
万が一の企業の倒産に備えるのではなく、
倒産しそうな企業を見つけ出して高額の保険料(保証料)を
集めるのが目的だったようです。
これって、俗にいう「ゆすり・たかり」ですよね。。
「おたくの融資先倒産しそうじゃん、
債権の元本保証してあげるから保証料払いなよ」
みたいな営業文句で破綻懸念企業を抱える複数の金融機関から
多額の保証料を集めたという訳です。
ところが、金融というのは一筋縄のようにはいかないもので、、
CDSを買って保証料を払う側の金融機関にもメリットは多大で、
貸し倒れリスクのある債権を保証してもらうことで、
余力を蓄える必要が無くなり資本をぎりぎりまで運用に回して
パフォーマンスを向上させることができたのです。
生命保険の場合、
保険料を支払っても仕事の効率が上がったりしないですよね。
「万が一死亡しても家族には保険金が入るんだから死ぬほど
働いてやるぞ!!!」なんて人滅多にいませんよね(笑)。
この時点で、
元来我々に馴染みのある「保険」とはかなり性格の異なる
金融商品だったにも関わらず、、、
お互いに多大なメリットがあったために、誰も疑いもせず
「魔法の金融商品」として爆発的に市場が拡大してしまったのです。
また、たちの悪いことに、、、
CDSの保証料は倒産懸念が高いほど高額になるので、
サブプライム問題を発端にして信用バブルが崩壊して
倒産懸念が高まった企業が急増した後でさえも、
高額保証料目当ての金融機関(売り手)と、
破綻懸念企業の債権保証をしてほしい金融機関(買い手)との間で
活発に取引が行われていたそうです。
その取引残高が5400兆円というから、、、
言葉になりません。。。
その後、
保証料集めに走っていた金融機関は、
破綻企業の債権の元本を保証しなければならなくなり、
払えないからどうしよう・・・という結果に陥いったのです。
CDSを買って保証料を払い続けた金融機関も、
売り手に支払余力が無ければ保証料の払い損になります。
まさに、「バブル」がはじけた訳です。
弱みにつけこんだ商品が、
自分の首を締め上げて身動きが取れなくなっている。
・・・
人間の欲というのは、なんて醜いんでしょうね。。。
現在、
世界各国は、支払能力の無い金融機関に代わって、
CDSによる損失を公的資金(税金)で穴埋めしようと
躍起になっています。
証券化されて細分化されたCDSは、
世界中に蔓延していて損失の総額を特定することが
非常に困難とのこと。
微細なガン細胞が体中を駆け巡って、
どこに転移して再発するか分からない・・・
人に例えればそんな感じでしょうか。
抗がん剤で、副作用に耐えられる人だけを助けるのか?
X線で正常な細胞もろとも焼き殺すのか?
外科手術で懸念箇所を全て切除してしまうのか?
いずれにしても、
甚大な犠牲を伴うことはもう避けられないのかもしれません。
追伸:
以下はCDSなる魔物を扱うアナリストによる市場概況。
何が行われているのか分からないことが、妙にリアルで不気味に感じました。
↓
日本のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で指標となるiTraxxJapanシリーズ10のプレミアムが急低下している。14日午前のプレミアムは前週末比較で44ベーシスポイント(bp)タイト化の176bpで取引される局面があった。欧州各国が金融機関への資本注入を先行して実施することに加え、米国も14日に新たな金融危機対応策の詳細を発表する方向にあることから、信用リスクに対する警戒が和らいだ。13日の米国株式市場のダウが1日としては過去最大の上昇を記録したほか、14日前場の東京株式市場で日経平均が前週末比で1000円を超える大幅な上昇となったこともタイト化要因となった。10日に著しく流動性が低下して235bpまでプレミアムが急拡大したシリーズ10は、14日は逆に180bpを下回る水準まで一気に低下した。タイト化について、UBS証券・株式本部/債券本部金融担当アナリストの大槻奈那氏は「(各国の金融支援策から)ワイド化圧力はいったん収まる可能性がある。新たな米金融危機対応策が根本的に信用リスクを排除できる内容といえるのか、具体的な中身を確認する必要がある」と述べた。シリーズ10のプレミアムは190bp、185bp、180bp、179bp、176bp、180bpで取引が成立した。信用リスクを回避するプロテクションの買いの勢いが弱まった銀行や輸出関連企業のCDSの気配は軒並みタイト化している。銀行のドル建て劣後で三井住友銀行が160─235bp、三菱東京UFJ銀行が170─275bp、みずほコーポレート銀行が175─300bp、輸出関連企業もソニー<6758.T>が40─75bp、トヨタ自動車<7203.T>が52bpビッドとなった。