「おしょぶ池」の右横から雨引山の急斜面に向かって、また急石段が伸びている。
苔むしており、折からの小雨で極めて滑りやすく、また手すりも低く登りにくい。
どうにか登り切ったが、むしろ下りは大変だろうと心配になる。
石段を見下ろした写真からも想像できよう。
ここは勝利寺という極めて縁起の良い名前の寺院である。
入り口に建っている丹塗りの仁王門は宝暦5年(1755)築、高さ2,4mとかなり大きいのに驚く。
本堂は明和8年(1771)築の三間堂。
宗派は高野山真言宗、山号は万年山。本尊は十一面観音。
大師が42歳の時に厄除観音
本堂の右に立派な観音堂が建っており、本堂と見間違ってしまいそう。
さらに鐘楼は回廊で繋がっている。
写真は大師堂。
境内の隅に石仏が二体。
また神遊苑があるがこの日は閉まっていた。
勝利寺から庫裏、土蔵、長屋門、庭園を譲り受けて、手漉き和紙を伝える体験資料館としたという。
奥には庭園もあるという。
境内のフジの花が満開。
さてどうして石段を降りようかと思ったとき、横に廻り道が続いており、ホッとしながらも滑りやすいので用心して降りてゆく。
帰りは慈尊院横の山道を降りてゆく。
先ほど訪ねた慈尊院の外壁が続き、奥に多宝塔も見える風情ある景色。