真田庵を後にして、西に歩いて信号を渡るとまたまた丹生川の橋を渡る。
右手に運動公園を見ながら、紀の川沿った13号線の一つ手前の道を西に向かって歩いてゆく。
鄙びた民家がところどころに建っている。
ようやく左手奥に目指す慈尊院が見えてくる。
東の通用門から境内に入る。
境内真ん中に植え込みがあり、右手に弘法大師と愛犬ゴン石像など。
さらに鐘楼が見える。
弁財天社と稲荷社が祀られている。
境内の庫裏の横に石碑。
正面の右に弥勒堂、左に拝堂が建っており、その間に社務所がありここで受付などをしている面白い配置になっている。
弥勒堂(国重文)は天文9年(1540)に移築したもので、弘法大師御母公廟所であり、女人高野と呼ばれている。
本尊の弥勒仏坐像(国宝)は空海作。
横に大きい地蔵仏と小さな地蔵がびっしりと並ぶ。
さらに並んでいる石灯籠は応永8年(1402)造。
写真は弥勒堂のアップ。
弥勒堂の石垣の間から少し見えた石造五輪塔二基は承安元年(1171)造。
写真は弥勒堂の裏側にある拝堂。
宗派は高野山真言宗、山号は万年山。創建は弘法7年(816)に空海が開基。
弥勒堂の左奥にある北門は切妻造の四脚門。
長い築地塀は天文9年(1540)以前に造られ総延長116mもあり、高さは2,9mあるという。
その北門前からは静かな参道が続いている。
さらに境内には弘法大師堂、鬼子母神堂、聖観音像、多宝塔などがならんでいる。
写真は弘法大師堂。
写真は鬼子母神堂。
茅葺方三間の多宝塔(県文化)は寛永元年(1624)築。