また日吉馬場に戻って来たので、左手の里坊を訪ねながら南に向って戻って行く。
日吉馬場は桜の名所だが既にすべて散ってしまっていた。
まず恵光院の山門。
中に入ると里坊にしては珍しく本堂が建っており、庭園風に設えてある。
左手の門を入ると池と植栽と石組みの庭園が広がっていた。
続いて隣の律院は寺院らしい見応えのある堂宇が並んでいた。
穴太衆積の石垣と山門。
天正11年(1583)の開創だが、その後荒廃していたものを昭和24年に叡南祖賢和尚が再興。
山門を入ると正面に庫裏というのも珍しい。
庫裏の左横の道を行くと、本堂に続く赤灯籠の間に桜の花びらが散り敷いていた。
左手の樹木の先に鐘楼が建っている。
朱色の灯籠の並ぶ先に本堂が建っている。
淀君が早世した鶴松の菩提を弔って建てられたものを高槻から移築した。
堂内には釈迦如来と大黒天が祀られている。
本堂横には中興開山の叡南祖賢和尚像。
六角形の祖師堂が建っている。
その裏には研修道場。
護摩堂(不動堂)は平成5年築。
また弁財天と庭園が広がる。
ただ国名勝の庭園は非公開とのこと。
境内の真ん中にも植え込みがあり、真ん中に石塔が立っている。