京都冬の特別拝観は終わりにして、地下鉄四条駅から阪急電車に乗って長岡天神駅で下車。
長岡天満宮を訪ねるのは15年ぶりであろうか。
門前町の先の数段の石段の上に御影石製の一の鳥居が立っている。
手前の道路の向かい側に植え込みがあり、「おとくにのたけ」の説明板。
ここ乙訓(おとくに)は昔からたけのこの産地として名高かったという。
ここから両側大きな八条池が広がり、中堤は参道となっている。
中堤の参道は通れなく、すぐ左手が通路になっている。
八条池は寛永15年(1638)に八条宮智仁親王が造られたことにちなんで名づけられた。
池の右手には水上橋と六角舎が遠望できる。
左手には風流な料亭錦水亭が望まれる。
橋の途中に木製の太鼓橋が残っている。加賀前田家の寄進とされる。
橋を渡ると二万坪という境内が広がっている。
菅原道真(菅公)歌碑がある。
「海ならずたたへる水の底までも 清き心は月ぞ照らさむ」 新古今和歌集
この地には延暦3年(784)に桓武天皇が長岡京を造営され、その都だったところの外れに位置している。
さらに参道が続き石段を登って行く。
石段を登った右手に紅葉庭園の錦景苑があった。
弁天池が配され石橋の架かる立派な庭園が造られている。
中小路宗則千年記念碑、菅公歌碑、笠松地蔵などもある。
ここは平安時代に菅原道真の所領地だったとされる。
道真が太宰府に左遷された時、中小路宗則も付き従ったが、道真自作の木造と念持仏を持ち帰って祀ったのが始まりとされる。
ここにも菅公歌碑がある。
「このたびは幣(ぬき)もとりあえず手向山 紅葉の錦 神のまにまに」古今和歌集
写真は笠松地蔵。