お知らせ

明日は早朝より出かけるので、ブログはお休みします。

 

弁天堂横の門を入ると本堂地区に至る。

本堂(国宝)は弘安6(1283)築の桁行五間、梁間六間の入母屋造。

宗派は霊山真言宗の大本山、山号は富美山鼻高山。

天平6(734)に聖武天皇の勅願で行基が創建。

天平8(736)にインド僧菩提僊那が来日し、登美山の風景が釈迦の聖地霊鷲山に似ている

ことから霊山寺と名付けられた。

本堂内には本尊薬師如来、脇侍日光・月光菩薩(非公開)のほか十二神将、二天王、大日如来

ほかを安置している。

 

写真は本堂外陣。

 

本堂前に建つ鐘楼(国重文)は本堂と同時期築とされ、袴腰入母屋造檜皮葺。

 

本堂の左手奥に石段があり、登って行くと樹林の中に鎮守十六社神社がある。

左から春日社、住吉社、本社、龍王社、大神宮の五堂が並んでおり、中央三社は国重文で室町時代、

他の二社は宇江戸時代の建立。

 

さらに本堂地区から左に行くと新しい地蔵院とお堂が並んでいる。

 

この先に鳥居があり、奥之院まで20分の登り坂と書かれていたので断念する。

 

ここから湯屋川にそって参道を下って行く。

千体不動堂と開山大師堂がある。

開山大師堂は弘法大師を本尊として、徳川歴代将軍の位牌を祀っている。

 

細い山道を登って行くと三重塔と行者堂が見えてきた。

三重塔(国重文)は鎌倉時代中期築で高さは17m

 

行者堂には神変大菩薩・不動明王・青面金剛、蔵王権現を祀っている。

 

さらに山道を登ると菩提僊那供養塔が斜面にひっそりと立っていた。

 

山道を下って参道に戻ったところに方丈池があり、弁天社と如意輪観音堂が並んで立っている。

苔むした川と参道、人の気配がほとんどなく無我の境地になって行く。

 

写真は参道から寺務所への道。

 

これで一回りしたことになる。

入り口近くに戻るとバラ園があるので季節外れではあるが立ち寄ってみた。

二百種、二千株の世界各国のバラが植えられているという。

 

この寺にはバラ園、薬師湯のほかゴルフ練習場まである節花取り合わせの境内である。

受付に戻りバスの発車時刻を聞くと、三分後ですから急いでくださいと言われ、

グッドタイミングに感謝しながらバス停に向かい、バスで富雄駅まで戻ることができた。