さらに勧修寺に程近い参道横に、宮道神社(みやじじんじゃ)がある。
小さな神社にもかかわらず白塀を巡らしている。
真ん前の空き地は勧修寺の駐車場になっていた。
宇治郷を本拠とした古代豪族宮道氏ゆかりの神社であり、醍醐天皇の生母藤原胤子の祖父が宮道氏である。
寛平10年(898)の夢想剣であり、祭神は日本武尊、稚武王。
こぶりな本殿は明治23年の再建。
狭い境内の石碑と灯篭。
隣に仏光院が門を開いていた。写真は本堂。
昭和26年に大石順教尼によって再興された。
順教尼は大阪の名妓であったが明治38年、17才の時に事件に巻き込まれて両腕を切り落とされた。出家得度し全国障害者の母として慕われたという。
本堂横に社務所まである。
境内の観音像。
まるで庵のような佇まいである。
ようやく勧修寺の参道前に出た。