また道に迷ってしまった。この辺りは起伏が激しく、道が縦横に曲がっており目印になるものが何もない住宅街である。
ようやく坂道を登って鶴園小学校近くに出て、惣吉稲荷神社に。
明暦元年(1655)創建という。
この地は徳川の家臣である地頭大岡吉十郎義成が330石で治めていた。
墓碑もあるという。
その忠僕惣吉がここにあった西光寺の寺男になったが、その後西光寺は稲荷を残して廃寺になり忠僕の名前のみが残った。
質素なトタン板の社殿。
横に板碑が二枚保存されているが、厳重に金網で囲み中が良く見えないが、延文4年(1359)銘があるというから驚く。
続いて鶴間高校の近くにある長嶋神社に。
結構大きな境内で樹木の多い境内ながら、入り口は細い石段があるのみ。
「長嶋」は日本列島を表現した呼び名であり、創立は不詳だが康暦年間(1379~81)頃ではと推定されている。
祭神は伊邪那岐命、伊邪那美命。
社殿は昭和37年築。
社殿の右に八坂神社の社殿。
昔、伝染病流行の時に祀られたといい、昭和39年に再建された。
白龍弁財天は水田に水が枯れないようにと祀られたという。
さらに北向庚神社も祀られている。
また八坂神社の横に九つの石宮がずらり並び祀られている。
山神社、秋葉社、石神井社、伊勢山社、神明社、天満宮、神倭伊波禮比古命、大六天社、山王社。
また境内には近隣からの石碑、石仏などが沢山集められていた。