徳融寺の並びには大和善光寺と呼ばれる善光寺如来三尊を安置している安養寺が続いている。
写真は山門前。
狭い境内にひっそりと建っている本堂(県文化財)は室町時代中期築で切妻造、厚板段葺の屋根が特徴。
西山浄土宗の寺院、山号は紫雲山。
小路のはす向かいに小塔院跡の石柱門があり、緩い坂道が続いている。
光明皇后の発願で五重小塔を置くために建てられた小塔院を中心とする寺院だった。
その五重小塔(国宝)は現在、元興寺極楽防に安置されている。
元境内には一面に樹木と雑草が生えている。
奈良時代から平安初期の法相宗の僧護命の供養塔が残っている。
元は真言律宗の寺院で、奈良時代は元興寺の境内であった。
唯一、建っているお堂は虚空蔵堂で江戸時代築。
小路を入ったところに白壁を廻らして聖光寺(しょうこうじ)が門を開いていた。
浄土宗の寺院、建久8年(1197)の創建でやはり元興寺塔頭の一つ。
蔀戸の美しい本堂だが、すぐ前は近接して墓地である。