東光寺の向かい側の小路を入ってゆくと華蔵院とあるが、入り口には恐ろしく簡素な門らしきものがあるのみ。
参道を進むも両側には民家が直接建っており、正面に宝形造のお堂が建っているのみ。
扁額には不動尊とある。
真言宗豊山派の寺院。創建は不詳だが、元文年間(1736~40)に地図には載っているという。
そのお堂の後ろに回ると数個の墓が残されており、沼尻墨僊の墓がある。
墨僊は塾「天章堂」を興し、また天文・地理に詳しく傘式地球儀「渾天儀」を作成したことで知られる。
肝心の墨僊の墓を撮り忘れて、写真は父治助の墓(墨僊の揮毫)と手塚一斎の墓である。
一斎は三代の藩主に仕えて藩学の振興に力を注いだとされる。
東光寺の並びに建っている等覚寺は真宗大谷派の寺院。
山号は蓮光山。
創建は建仁年間(1201~04)で元は極楽寺と言った。
ここも山門などはなく、境内の本堂前のクロマツは樹高4,6m。
写真は本堂。
立派な構えの鐘楼は1865年築。
吊られている梵鐘は1206年鋳造寄進されたもので重文指定されている。