ようやく誕生寺に到着。
入り口に建つ総門に松の木が絡んで一幅の絵である。
境内は二万坪あり、堂宇20余が建っている。
彫り物も見応えある。
さらに石灯篭が続き、その先に大きな仁王門が建つ。
1706年に水戸徳川家の助力を得て建立され、その後の火災で唯一残った建造物。
五間三戸の重層門で間口が14,8mもある豪壮な建物。
写真は仁王像。
上総の仏師松崎右京太夫作。
仁王門の楼上の般若の彫刻は左甚五郎作とか。
正面に雄大な祖師堂(本堂)が建っている。
1832年より10年間かけて完成したという、18間四方の建物。
創建は1276年で日蓮が開基。
日蓮宗大本山、山号は小湊山。
江戸期には朱印70石、格式10万石を誇っていた。
写真は本堂向拝の精巧な彫り物と木鼻。
写真は鐘楼。
山門前の高台に誕生堂がある。
昭和58年の再建だが、見事な彫刻が施されている。
内部には日蓮と両親の一木三体の坐像を安置。
また当初の地は明応7年の大地震で陥没してしまった。
日蓮誕生の地も今は海底に没しており、井戸跡も残っているという。
帰りも安房小湊駅まで歩いたため、暑さで全身汗ぐっしょり。
駅待合室で水分補給して一休み。