鶴谷八幡宮からは館山駅に向かって真っすぐに伸びている細い道を歩く。
安房高校を過ぎたところに稲荷神社が祀られていた。
この辺りは長尾藩があったところとのこと。
あまり聞いたことがない藩であるが、長尾藩は駿河国田中藩から明治元年に当地に国替えになり明治四年までのたった四年間存在したという珍しい藩である。
明治になっても国替えが行われたということを、恥ずかしながら始めて知った。
その長尾藩によって建てられたという。
今では往時を偲ばせるものは何もない。
祭神は豊宇気日売命。
写真は社殿。
境内にはただ由緒ありそうな水鉢が残っていた。
さらに駅に向かって歩くと六軒町諏訪神社の境内に至る。
境内は見かけよりも結構広く900坪あり、社殿裏には遊歩道まである。
祭神は建御名方命。
創建は不詳であるが1724年に諏訪講を造ったとの記録が残る。
社殿は小さくモルタル造。
社殿右に市杵嶋神社が祀られている。
ほとんどが厳島神社や弁財天社と改名しているが、祭神の名前のままのところは珍しい。
明治19年に現在地に移築された。
ようやく館山駅に到着。
駅舎は南欧をイメージした建物。