神積寺に程近く、見渡す限りの田圃の中に岩尾神社が祀られている。
ポツンと何げなく立っている石鳥居は明神鳥居で1611年造。
高さ3m28cm、長さ4m16cmと横幅が広いのが特徴。
道を挟んで流れる小川に架かる石橋も、鳥居とほぼ同時期に造られたもの。
長さは5m70cmほどだが、柱上に桁受石をわたし、それに桁石三列をかけ板石を横に二枚並べている簡素な造りである。
それもかなり崩れかけまた雑草に埋もれるようにして残っていた。
祭神は天八意思慮兼神、大山咋命、大国主神。
991年の神積寺の開基の時の鎮守として創建された。
写真は横長の拝殿。
本殿は覆屋の中にあり、小さいが極彩色である。
1611年築で一間社流造、柿葺き。
三度にわたって修復(最後は1805年)されている。
追儺(鬼払い)が名高く毎年成人の日に、本尊薬師如来の化身「山の神」と家来の青鬼と赤鬼が悪魔を追い払う所作を行う行事であり、鎌倉時代初期からの伝統行事。
岩尾神社を出て、のんびりとした風景の中、駅に向かって歩いてゆく。
途中、叢林が見えたので近づくと熊野神社であった。
由緒等は全く不明であるが、境内も広く社殿も立派でかつ彫刻も素晴らしい。
拝殿兼絵馬殿。
写真は幣殿と本殿。
幣殿の横に唐門がつけられている。
写真の右に拝殿が続く。