タクシーは来た道を戻ってゆき福崎市街を東に抜けて、町はずれにある神積寺に。
ここでタクシーを降りる。
周囲は畑ばかりの中にポツンと仁王門が建っている。
神積寺(じんじゃくじ)は播磨天台六山の一つで山号は妙徳山。
991年に一条天皇の勅願により創建され、最盛期には七堂伽藍と五十二院が整った大寺院であったという。
仁王門を入るとすぐ左手に、本坊になっている悟真院がある。
その唐門は1741年建造。
写真は本坊内の建物。
本坊の真ん前に池があり弁天堂が建っていた。
1836年の再建。
さらに参道を歩き右折すると樹木の茂る高台に向かって石段が伸びていた。
石段を上ると正面に入母屋造の堂々たる本堂が建っている。
この寺の堂宇のほとんどは1588年に有馬法師による寄進。
写真は本堂正面の彫刻。
写真は本堂外陣。
袴腰鐘楼は1663年築。
石灯篭は1683年造。
何故か境内の南斜面ぎりぎりのところにポツンと立っていた。
元の石段は1689年にここに造られていたが、荒れて崩壊してしまったという。
今の石段は1862年に造られた。
石段を降りた近くにある阿弥陀種子板碑は、安喜門院の百ケ日供養に造られた塔婆で高さは151cmの凝灰岩製。
安喜門院は後堀川天皇の皇后であり1286年に崩御。
他に行者堂があり、奥の院は山の中にあり、三十三観音巡りもあるという。