目黒不動の仁王門から出て境内の東側に沿った道を進むと羅漢寺がある。
 
291 五百羅漢寺
宗派  浄土宗単立
山号  天恩山
創建  1695年
本尊  釈迦如来
住所  目黒区下目黒3-20-11
 
そんなに広くはない境内だが、細い参道を挟んで近代的な建物がびっしりと立ち並ぶ。
その入り口に受け付けがあり、入場料300円とある。
受付の方に17時の閉館まで20分しかありませんので、無料にてお入りくださいとの有難いお言葉を頂き入館する。
写真は博物館のような入り口。ダウン
 
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なんといってもこの寺の見所は、開基である松雲元慶(1648~1710年)が彫ったという羅漢像を安置していることであり、「目黒のらかんさん」と呼ばれ親しまれている。
当初は536体あったが、現在は305体の羅漢像が残されているという。
コの字型の羅漢堂にびっしりと並べられている。
写真は羅漢堂。ダウン
 
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写真は外から写した羅漢像。ダウン
 
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本堂には釈迦如来三尊像と羅漢像が並んでいる。ダウン
かっては黄檗宗であったが、現在は浄土宗に改宗。
また元は本所五ツ目にあったが、明治になって現在地に移転してきた。
 
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本堂前に高さ3,5mという大きな再起地蔵尊が立っている。ダウン
失意の人の再起を叶えてくれる地蔵とのことで面白いし、現代人にぴったりするのでお参りする人もさぞ多いことであろう。
 
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さらに案内に従って聖宝殿に入ると寺宝、歴史資料などを展示してある。
浮世絵や寄進帳などと共に、広島に巡業中に原爆に遭った「さくら隊」の写真なども展示されており興味深かった。
 
また斎場である羅漢会館、和食の「らかん亭」、喫茶の「らかん茶屋」まで備えており、先ほど見た聖宝殿ではいろんなグッズ類のお土産まで販売しているのに驚く。
 
寺院の雰囲気は私好みではないが、東京のど真ん中にこんなユニークな寺院が存在していることに敬意を表してここに取り上げた次第。