翌朝、二日酔い気味ながらも朝食後、1人で鹿児島本線の電車に乗って二日市にある武蔵(ぶぞうじ)寺を訪ねることにした。
以前から気になっていたが、九州では一番古い寺と聞いている。
 
二日市温泉には6年ばかり前に従兄弟会で泊ったことがあるが、車で移動したため町の記憶はほとんど残っていない。
駅の観光案内所で地図を貰って歩きだす。
二日市温泉街の旅館が立ち並ぶ通りを歩いて、その途中にある真光寺に立ち寄る。
 
九州自動車道の下を抜けると天拝公園にと緩やかな登りとなる。
自然公園の中に大きな池が広がりダウン、さらに天拝山には遊歩道が張り巡らされている。
この日は土曜日でもあり、子供連れなど結構な人出で賑わっていた。
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目指す武蔵寺はこの公園の一角にある。
天台宗の寺院で、山号は椿花山。
創建は645年で開山は最澄、開基は鎌足の子孫の藤原虎麿と伝わる九州最古の寺である。
写真は山門前。ダウン
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寺名は宮本武蔵と関係があるのかと思ったがそうではなく、その後に武蔵国池上より日蓮宗の僧が来たので改名したとのこと。
写真は参道、右手は池。ダウン
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質素な本堂、観音堂、地蔵堂、大黒堂、伝教大師堂などが建つが、いずれも小ぶりな建物。
本堂前に「長者の藤」と呼ばれる樹齢700年の藤棚がある。ダウン
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この武蔵寺の入り口から鳥居が見えたので訪ねると御自作天満宮であった。
祭神は菅原道真で、往時は華麗な社殿であったがすべて焼失。
青紅葉が実に美しかった。ダウン
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さらに境内横から坂道が続き、登って行くと白藤稲荷が祀られていた。左下矢印
 
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武蔵寺からの帰途、公園の池に沿った道の先にある浄心院を訪ねて見た。
生垣に囲まれた狭い境内は民家のような本堂のみだが、成田山のお百度参りが設けられている。
丁度ご夫婦が裸足でお百度参りの最中であった。
邪魔にならないように一枚写真を撮り、早々に失礼することに。左下矢印
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二日市駅まで戻り、博多駅構内で買い物をした後、新幹線で下関にと向かう。
写真は二日市駅の駅案内板(鳥居の形)を走りだした電車の車窓から。左下矢印
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これにて福岡・佐賀編は終了。