龍津寺から程近くにある承元寺を訪ねる。
寺名のとおり承元年間(1207~11年)の創建。
山門前からは山寺そのものの雰囲気が感じられる。
山門を入るとまさに山寺の雰囲気の参道が続き、正面に「円通」額の掛かる精灵窟が見える。
山号は神護山、臨済宗の寺院。
写真は質素な本堂と精灵窟。
旧駿河国安国寺跡であり、境内にその碑が立っている。
境内脇に石段があり、高台に八幡神社が祀られている。
祭神は誉田別命。山神神社三社、方六天社、社口社、水神社も祀る。
写真は質素そのものの拝殿。
さらに車は新幹線沿いの山合いに入って行き、メモリアルガーデン清水という共同墓地の一角にある霊泉寺に到着。
山と境内が一体となったような境内にはシヤクナゲの花が一面に咲いて、眼が覚めるような赤い花をつけていた。
門などは何もなく判り難い入り口である。
1569年に江尻城主穴山梅雪が開基、その梅雪の墓もある。
写真は本堂。
写真は六角堂霊廟。
いよいよお目当ての薩埵峠の展望台にと登って行く。
薩埵峠は興津宿と由比宿との間にあり、古来難所として名高く全長3kmの峠。
広重の浮世絵でも有名で、現代でも観光写真などで良く見かける風景が眼前に現れ感激。
ただ残念なことに空は晴れているが、富士山辺りは厚い雲に覆われて見えなかった。
また機会を見て訪ねた時の楽しみとしよう。