時間が押し迫ってきたので、ここからタクシーを拾って円乗院、森厳寺、数学院をまわることにした。
これが正解であった。次の円乗院では16時半前というのに、もう門を閉められる時間であり、どうにか間に合った。
150 円乗院
宗派 真言宗豊山派
山号 代永山
開山 1625年
本尊 不動明王
住所 代田2-17-3
北沢川緑歩道に接した山門前は、新しく整備されてすっきりしている。
写真は石柱門、左に見えるのは観音堂。
正面には木造本堂が建っている。
この本堂は板橋区の総泉寺の旧本堂を移築したという。
本堂前には古代ハスの鉢がずらりと並んでいた。
写真は本堂右に客殿、庫裏が続く。
また境内の一角に小さな回遊式庭園が設けられ、池、蓬莱山まである。
本堂裏にある墓地は極めて広い。
151 森厳寺
宗派 浄土宗
山号 八幡山
創建 1608年 家康の次男秀康の位牌所として
本尊 釈迦三尊
住所 代沢3-27-1
門前には「粟嶋の灸」の看板があり、この寺の灸は昔から有名とのこと。
大木が多く特に樹齢400年のイチョウが見事。
本堂は鉄筋、客殿は木造。
他に淡島大明神の淡島堂、新しい弁財天堂、富士塚、針塚などがある。
またボォと明るい明りが見えるお堂があり、近づくと閻魔堂であった。
中を覗くと閻魔様、不動明王様などが安置されていた。
この日の最後は世田谷線三軒茶屋駅近くにある、番外の数学院に。
番外 教学院
宗派 天台宗
山号 竹園山最勝寺
創建 1311年
本尊 阿弥陀如来
住所 太子堂4-15-1
入り口にはこの寺の目玉である木造不動堂(閻魔堂とも)があり、中には青目不動、左に閻魔大王、右に奪衣婆像を安置しているが写真ではうまく撮れなかった。
本堂の右奥に墓地があり、小田原藩大久保家一族の古い墓が並んでいる。
雑草が茂る中にある墓は、荒れ方もすごいが墓の数も多く壮観である。
最近、宮城谷昌光の「新三河物語」を読んだが、真っ直ぐで愚直な生き方しかできなかった大久保一族の盛衰を思うにつけ、この墓群を見ると感無量になる。
少しピンボケなのは大久保家の霊のせいか?
この日の寺社探訪はこれにて終了。
反省会は夜の幹事Kさんのお薦めである三軒茶屋「流庵」に。
清潔なお店であり、サービス、料理の旨さ、リーズナブルと四拍子揃った良いお店であった。
また来てみたいお店である。