京王線下高井戸駅に下車。
入り組んでいる小路にも商店街が続き、どこか下町風な雰囲気のある町並み。
松沢小学校の先から左折して南に歩き、赤堤交差点の先にある西福寺を目指す。
148 西福寺
宗派 真言宗豊山派
山号 光林山持明院
創始 1584年
法師賢幸が中興開山とも
本尊 木造薬師如来立像
住所 赤堤3-28-29
石柱門があり、参道にはびっしりと樹木が茂る。
境内の草花も手入れ良く、牡丹、藤、躑躅が特に良く、花の季節にはさぞ華やかな風情となるのであろう。
さらに朱の仁王門が建っている。
余りにも鮮やかな色彩であり、周囲の落ち着きに対してどこか浮き上がっている感あり。
本堂は1804年築で、桁行八間梁間六間半あり、銅版葺きという立派な建物。
本尊の木造阿弥陀如来立像は平安時代末期から鎌倉初期の作。
西福寺から東に歩いて世田谷線松原駅に。
世田谷線に乗って松蔭神社駅に下車。
前回、訪ねた時に閉門していた松蔭神社を再度訪ねる。
149 松蔭神社
祭神 吉田松蔭(吉田寅次郎藤原矩方命)
創建 1882年(明治15年)
住所 世田谷区若林4-35-1
明治15年に松蔭の門下生が集まり、吉田松蔭を神として祀ったのが始まり。
参道には伊藤博文、木戸孝允他の寄贈石鳥居が32基並ぶという壮観さ。
この場所はかって長州藩の別邸があったところ。
それにしても井伊直弼の墓がある豪徳寺と程近いというのも何かの因縁であろうか。
社殿はまだ新しい。
境内の一角に建つ松下村塾は萩にあるものを真似て建てたもの。
左手に烈士墓所に続く道があり、松蔭の墓もここにあった。
松蔭の墓は思っていたよりもずっと質素であり、彼の生き様を思うにつけ
何故かホッとした。
他に幕末に倒れた烈士や明治以降に追葬された墓が並ぶ。
境内にはサクラ、ケヤキ、楠と共にイイギリの大径木がある。